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クラシコ惨敗のバルサ、構造的な問題を抱えているにもかかわらず、シャビだけが袋叩きに遭う現状【現地発コラム】

カテゴリ:連載・コラム

エル・パイス紙

2024年01月24日

3億ユーロ近い投資をしてもシャビはやり繰りに苦労

「マドリーをいかに封じ込めるかについて話し合い、取り組んだ」

 シャビは試合後、語った。目指しているサッカーを説明することができないにせよ、指示に従わないにせよ、その言葉からは監督と選手が同じ方向性を持って戦うことができていない現状が見て取れた。

 内容にこだわろうにも、続投を勝ち取るために結果に依存している中では、シャビの言葉は重みを失い、それが自ら首を絞める格好になっている。もっとも後任候補はBチームを指揮するラファ・マルケスぐらいしか見当たらず、冬の移籍市場でヴィトール・ロッキに続く新戦力を獲得するお金もない。
 
 セルヒオ・ブスケッツの後釜候補として名前が挙がっていたマルティン・スビメンディの獲得も見送られる方向だ。そもそも利害が異なる複数の責任者によって構築されたチームはそれだけ歪な構成になっており、そこに財政難が拍車をかけている。

 ラポルタが復任した2021年と比べても、チーム力は向上しているようには見えず、3億ユーロ近くの投資を経た後も、シャビはやり繰りに苦労し、抵当に入れる行為を繰り返した末に経済的なリスクが高まっている。関係者が指摘するように、バルサが直面している問題は一時的なものではなく、構造的なものだ。にもかかわらず、シャビだけが袋叩きに遭っているのが現状だ。

文●ラモン・ベサ(エル・パイス紙レアル・マドリー番)
翻訳●下村正幸

※『サッカーダイジェストWEB』では日本独占契約に基づいて『エル・パイス』紙のコラム・記事・インタビューを翻訳配信しています。
 
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