【甲府】異例の抜擢! 東京五輪世代の18歳新鋭FWが早くもリーグ戦デビュー!!

カテゴリ:Jリーグ

渡辺 功

2016年03月07日

「東京五輪では10番を背負いたい」と語る森がホーム開幕戦で途中出場、結果は……。

G大阪戦で途中出場した森は、出だしでミスをしたものの終盤にはカットインからシュートに持ち込むなど持ち味も発揮した。(C) J.LEAGUE PHOTOS

画像を見る

 先発出場だった初瀬に先を越されたものの、森にもデビューの機会が訪れる。ベンチには他に38歳の長身FW盛田剛平もいたのだが、1点を追いかける76分、佐久間悟GM兼監督は「リードしているガンバが割り切って深い位置にブロックを作っていたので、その手前で受けて仕掛けて、シュートを撃つことを考えて」先月19日に高校を卒業したばかりのアタッカーを、3人目の交替選手に指名した。
 
「緊張のあまり、ピッチに立った時は足もとが覚束なかった。残り時間も少なかったので。とにかく前に進んで、シュートで終わるように、監督からは指示されていたのだけど。いきなりミスってしまい、最初はリズムが掴めなかった」
 
 ようやく自分のリズムになった時には、試合時間は残り5分に減っていた。それでもアディショナルタイムには右サイドからカットイン。左足でシュートを放ってみせた。
 
「自分は結果を残すことができず、悔しいですけど。最後にあのシュートを撃てたことを、次への自信にしていきたい。どんなに難しい試合状況でも、次は試合の流れに早く溶け込んで。最初から全開でゴールに迫る回数を増やしていきたい」
 
 おそらく生涯忘れないであろうデビュー戦。至福の時間を過ごした初瀬と、唇を噛んだ森。試合後のふたりはそれぞれ、この日から始まったU-19代表候補合宿に参加するため、都内へと移動した。
 
 東京五輪が開幕する2020年7月、ふたりは23歳になっている。
「東京オリンピックでは、五輪代表の10番を背負って世界と戦いたい」と、森はそう遠くはない未来について語る。彼ら東京五輪世代に注目してみても、今年のJリーグは楽しめそうだ。
 
取材・文:渡辺 功(フリーライター)
 
【関連記事】
【J1採点&寸評】甲府×G大阪|点差以上の力の差。G大阪に支配され、甲府のチャンスは…
【G大阪】苦しみながらもターンオーバーを継続した長谷川監督が得た手応え
【甲府】“期待外れ”とは言わせない!? 「劇的変化」を見せた重量級CFニウソンは攻撃の特効薬になるか
【広島】宮原和也がこだわりのボランチで得た手応え。「攻撃につながるパスを出せたら、自分の可能性は広がってくる」
【なでしこ|ベトナム戦プレビュー】カウンター対策は必須。ベストメンバーで複数得点を奪うべし

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト 2025年10月号
    9月10日(水)発売
    [注目クラブを総力特集!!]
    京都サンガF.C.2025
    大躍進の秘密を徹底解剖
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 2025年10月2日号
    9月18日(木)発売
    [総力特集]
    識者20人の投票で四半世紀のNo.1を決定
    2001-2025 ポジション別21世紀ベストプレーヤー
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 完全保存版
    1月17日発売
    第103回全国高校サッカー選手権
    決戦速報号
    前橋育英が7年ぶりの戴冠
    全47試合&活躍選手を詳報!
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ