「東京五輪では10番を背負いたい」と語る森がホーム開幕戦で途中出場、結果は……。
先発出場だった初瀬に先を越されたものの、森にもデビューの機会が訪れる。ベンチには他に38歳の長身FW盛田剛平もいたのだが、1点を追いかける76分、佐久間悟GM兼監督は「リードしているガンバが割り切って深い位置にブロックを作っていたので、その手前で受けて仕掛けて、シュートを撃つことを考えて」先月19日に高校を卒業したばかりのアタッカーを、3人目の交替選手に指名した。
「緊張のあまり、ピッチに立った時は足もとが覚束なかった。残り時間も少なかったので。とにかく前に進んで、シュートで終わるように、監督からは指示されていたのだけど。いきなりミスってしまい、最初はリズムが掴めなかった」
ようやく自分のリズムになった時には、試合時間は残り5分に減っていた。それでもアディショナルタイムには右サイドからカットイン。左足でシュートを放ってみせた。
「自分は結果を残すことができず、悔しいですけど。最後にあのシュートを撃てたことを、次への自信にしていきたい。どんなに難しい試合状況でも、次は試合の流れに早く溶け込んで。最初から全開でゴールに迫る回数を増やしていきたい」
おそらく生涯忘れないであろうデビュー戦。至福の時間を過ごした初瀬と、唇を噛んだ森。試合後のふたりはそれぞれ、この日から始まったU-19代表候補合宿に参加するため、都内へと移動した。
東京五輪が開幕する2020年7月、ふたりは23歳になっている。
「東京オリンピックでは、五輪代表の10番を背負って世界と戦いたい」と、森はそう遠くはない未来について語る。彼ら東京五輪世代に注目してみても、今年のJリーグは楽しめそうだ。
取材・文:渡辺 功(フリーライター)
「緊張のあまり、ピッチに立った時は足もとが覚束なかった。残り時間も少なかったので。とにかく前に進んで、シュートで終わるように、監督からは指示されていたのだけど。いきなりミスってしまい、最初はリズムが掴めなかった」
ようやく自分のリズムになった時には、試合時間は残り5分に減っていた。それでもアディショナルタイムには右サイドからカットイン。左足でシュートを放ってみせた。
「自分は結果を残すことができず、悔しいですけど。最後にあのシュートを撃てたことを、次への自信にしていきたい。どんなに難しい試合状況でも、次は試合の流れに早く溶け込んで。最初から全開でゴールに迫る回数を増やしていきたい」
おそらく生涯忘れないであろうデビュー戦。至福の時間を過ごした初瀬と、唇を噛んだ森。試合後のふたりはそれぞれ、この日から始まったU-19代表候補合宿に参加するため、都内へと移動した。
東京五輪が開幕する2020年7月、ふたりは23歳になっている。
「東京オリンピックでは、五輪代表の10番を背負って世界と戦いたい」と、森はそう遠くはない未来について語る。彼ら東京五輪世代に注目してみても、今年のJリーグは楽しめそうだ。
取材・文:渡辺 功(フリーライター)