開幕戦前日に決まった、ニウソンの1トップ起用。
敵地・神戸で迎えた2016シーズンの開幕戦を、甲府は柏から復帰したクリスティアーノの2ゴールでモノにした。試合後、ホーム側のスタンドからブーイングが鳴り響いたのに対し、チーム史上、J1開幕戦での初勝利を目撃したアウェースタンドは大いに沸き返った。
【J1採点&寸評】神戸×甲府
甲府は試合序盤から受け身に回ったが、5-4-1の布陣で守備を固め、相手が前掛かりになった隙をカウンターで狙う策が奏功。「今日は神戸のやり方にうちのやり方がマッチした」と佐久間監督が語ったように、堅守速攻がものの見事にハマったことが最大の勝因だろう。
ただ、ここまで上手くいくとは、正直誰もが想像さえしていなかった。それは「攻撃の中心選手が抜けて、ここ2か月間は苦しみました」と試合後に明かした佐久間監督だけでなく、「思いのほかハマった」(新井)と言う選手自身にも言える。
その根拠としては、攻撃の再編を図ったものの、これといって良い感触を掴めていなかったことがある。昨季から前線の主力(バレー、阿部拓、伊東)が抜けたため、プレシーズンでは前線(1トップ+2シャドー)の組合せを模索し続けてきたが、実際のところ開幕前1週間を切っても人選は定まっていなかった。
「核」となるクリスティアーノの攻撃力を最大限活かすためにはどうすべきか――。頭を悩ませた末、指揮官が下した決断は、新助っ人ニウソンの1トップ起用だった。
184センチ・75キロのブラジル人助っ人は、どちらかと言うと、空中戦やポストプレーで強みを発揮するタイプ。当然それを見越してCFの即戦力として今オフに獲得したが、実戦形式の練習やトレーニングマッチでは精彩を欠いたため、「しばらく主力組にかかわってくることはない」(佐久間監督)との評価を下されたほどだった。
それでも、開幕戦前日練習での出来、高さと強靭なフィジカルに期待を懸けてニウソンの起用に踏み切った。すると、結果的にこの佐久間監督の判断が、“吉”と出たのである。
【J1採点&寸評】神戸×甲府
甲府は試合序盤から受け身に回ったが、5-4-1の布陣で守備を固め、相手が前掛かりになった隙をカウンターで狙う策が奏功。「今日は神戸のやり方にうちのやり方がマッチした」と佐久間監督が語ったように、堅守速攻がものの見事にハマったことが最大の勝因だろう。
ただ、ここまで上手くいくとは、正直誰もが想像さえしていなかった。それは「攻撃の中心選手が抜けて、ここ2か月間は苦しみました」と試合後に明かした佐久間監督だけでなく、「思いのほかハマった」(新井)と言う選手自身にも言える。
その根拠としては、攻撃の再編を図ったものの、これといって良い感触を掴めていなかったことがある。昨季から前線の主力(バレー、阿部拓、伊東)が抜けたため、プレシーズンでは前線(1トップ+2シャドー)の組合せを模索し続けてきたが、実際のところ開幕前1週間を切っても人選は定まっていなかった。
「核」となるクリスティアーノの攻撃力を最大限活かすためにはどうすべきか――。頭を悩ませた末、指揮官が下した決断は、新助っ人ニウソンの1トップ起用だった。
184センチ・75キロのブラジル人助っ人は、どちらかと言うと、空中戦やポストプレーで強みを発揮するタイプ。当然それを見越してCFの即戦力として今オフに獲得したが、実戦形式の練習やトレーニングマッチでは精彩を欠いたため、「しばらく主力組にかかわってくることはない」(佐久間監督)との評価を下されたほどだった。
それでも、開幕戦前日練習での出来、高さと強靭なフィジカルに期待を懸けてニウソンの起用に踏み切った。すると、結果的にこの佐久間監督の判断が、“吉”と出たのである。