• トップ
  • ニュース一覧
  • 「気持ちだけで勝てるわけがない」絶好調PSVに大敗を喫したAZ、菅原由勢は怒りを滲ませて苦言を呈した「僕はもっと影響を与えなきゃいけない」【現地発】

「気持ちだけで勝てるわけがない」絶好調PSVに大敗を喫したAZ、菅原由勢は怒りを滲ませて苦言を呈した「僕はもっと影響を与えなきゃいけない」【現地発】

カテゴリ:海外日本人

中田徹

2023年12月19日

1年前の菅原なら、こうは言わなかったのではないか

 開始16分間で瞬く間に3点を失い、57分にダメ押しの4点目を許したAZは、ようやく89分にこの試合唯一のシュートを撃った。それは、右サイドをオーバーラップした菅原によるものだった。

「『自分が本当に不甲斐ない』と思います。だから今日、最後まで点を取りに行った。チームとして0−4で終わるのか、1−4で終わるのかは違うじゃないですか。

 0対4になってから『俺は勝ちに行きたい、勝つために攻撃したい』と思いながらプレーしていました。じゃあ何人の選手が本当に勝とうとしていたか。実際に選手たちの顔を見たり、会話をピッチの上でしていると、僕は11人全員ではなかったと思う。0−4を跳ね返すのは難しいけれど、追いついたりするケースはあるじゃないですか」

 菅原が感じたことはチームに伝えている。しかし、理解されているとは思えないと菅原は言う。
 
「逆境を跳ね返すというところで、僕はもっとチームに影響を与えなきゃいけない。僕自身が発信して、僕自身がチームの舵を取ることに対し自分の責任感が足りないから、チームはこういう負け方をした。0−4という結果は、僕自身の責任だと、今は捉えています。だから非常に自分の無力さを感じています」
 
 1年前の菅原なら、このようなことを言わなかったのではないだろうか。

 この12か月で変わったこと、それは菅原が日本代表に定着したことだ。今の日本代表は選手同士でチームを修正できると言われる大人の集団。彼らは欧州の各クラブで質の高い練習・ミーティングを日々経験している。代表活動は、クラブのそれと比べ物にならないほど短いが、試合に直結する練習・ミーティングを繰り返しながら、「この経験をAZに還元したい」という思いを募らせ、菅原はチームに「ああしよう」「こうしよう」と投げかけている。

「もっともっとやらなきゃ、僕がやらなきゃとすごく感じる。自分がチームを波に乗らせられることができなかった。そのことに対する自分への不甲斐なさと責任感しかありません」

取材・文●中田 徹

【記事】「欧州組を呼ぶ意味がよく分かった」NEC小川航基が森保ジャパンから得た“リアルな刺激”「自分も食い込んでいきたい」【現地発】

【画像】日本代表を応援する麗しき「美女サポーター」たちを一挙紹介!

【画像】“世界一美しいフットボーラー”に認定されたクロアチア女子代表FW、マルコビッチの悩殺ショットを一挙お届け!
【関連記事】
「途轍もない差があります」AZ菅原由勢、プレミア勢相手の完敗劇で痛感した“個人戦術の差”。「環境を変えないといけない」【現地発】
「お前らはプロになれない!」飛ぶ鳥を落とす勢いのAZ菅原由勢から溢れ出た“恩師・ゴリさん”への熱き想い。「絶対に見返してやるって、反骨心が強くなった」【現地発】
「欧州組を呼ぶ意味がよく分かった」NEC小川航基が森保ジャパンから得た“リアルな刺激”「自分も食い込んでいきたい」【現地発】
19歳にしてオランダで堂々レギュラーを張る日本人GK、長田澪の進化が止まらない! チーム内紛に直面も上々の“プロデビュー1年目”【現地発】
「日本人ばっかり出して」「弱いじゃないか!」ファンが不満を抱いたSTVVが100周年で挑む“ユース育成改革”の全容~立石敬之CEOに訊く【現地発】

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト いざアジア王者へ!
    5月10日発売
    悲願のACL初制覇へ
    横浜F・マリノス
    充実企画で
    強さの秘密を徹底解剖
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト シーズンラストの決定版
    5月16日発売
    2023-2024シーズン
    欧州5大リーグ
    BEST PLAYER
    元選手・識者たちが徹底討論!!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ