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「我々は重要視した」なぜソシエダは久保建英に関心を持ったのか。SDが明かす獲得の舞台裏。注目の去就については「タケに居場所と感じてもらえるか」【インタビュー2】

カテゴリ:海外日本人

ミケル・レカルデ

2023年12月13日

サウジからの久保へのオファーに「常に落ち着いていた」

2年目のソシエダで絶大な存在感を発揮している久保。(C)Getty Imanges

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 しかしオラベは未来よりも今に目を向ける。

「契約解除金やら選手の評価やら不確かなことについて話をしたくはない。近年、フットボールは過度なインフレ化が進み、状況次第で激しく上下動するからね。他の選手がそうだったように、タケはラ・レアルを選んだ。野心的なクラブを目指したいのであれば、野心に溢れる選手に囲まれたほうがいい。人生のある特定の時期であっても、そうした選手が集まれば、チーム全体の野心も磨かれていく。

 そのうえで我々にとって最も重要なのは、選手たちに高みを目指し、成長し、勝利できる場所にいると感じてもらうことだ。突き詰めれば、選手たちにとってラ・レアルが然るべき場所と位置付けてもらうこと。未来は遠くにあるものではない。毎日の積み重ねだ。選手たちに日々、ラ・レアルが自分たちの居場所と感じてもらえるか、理想の伴侶として受け入れ、待遇に満足し、ここには競争し、成長し、勝利できる環境があると考えてもらえるか。(マーティン・)ウーデゴーがかつてそうだったように、(ミケル・)オジャルサバル、(ミケル・)メリーノ、ロビン(・ル・ノルマン)がそうであるように、タケにも同じことを感じてもらえるか。それが重要なんだ」
 
 オラベがその際に根拠の自信となっていると語るのは、ソシエダが“売り手クラブ”でなくなったことだ。

「ラ・レアルが新たに選手と獲得するとき、将来的に売却することは念頭に入れていない。もちろんこの戦略を貫くには、収支のバランスを常に図っていかなければならない。リミットを超えるバカげた投資を続ければ、売りたくない選手を売らなければならなくなる。過去にも主力の売却に踏み切ったケースはあった。しかしそれは会長が交渉のテーブルに着いて、あらゆる状況を鑑みて売却したほうがクラブにとって得策と判断したからだ」

 タケは昨シーズン終了前に、ラ・レアルへの無条件の愛を示した。夏にサウジアラビアから巨額オファーが届いたが、相思相愛の関係を追い風に、オラベは、「我々は常に落ち着いていた」と流出への危機感を持つことはなかったと振り返る。

取材・文●ミケル・レカルデ(ノティシアス・デ・ギプスコア)
翻訳●下村正幸

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