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ACLのMVPは「仲間に感謝する賞」。柏木陽介が思い描いてきた選手像「自分が輝かせてもらったし、みんなを輝かせることができた」

カテゴリ:Jリーグ

郡司 聡

2023年12月06日

太田宏介と語り合ったこと

柏木(右)の引退会見に駆けつけた髙萩(左)。かつて広島時代に共闘した同志から花束を受け取った。写真:郡司聡

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 個人的な勲章は、17年ACLのMVPを置いて他にはない。ただ17年は広島在籍時代から薫陶を受けてきたミハイロ・ペトロヴィッチ監督がシーズン途中で解任されたため、「非常に心苦しかった」柏木は、寝られない日が続いていたという。

 そんな苦悩の日々を乗り越えた先に待っていたACL制覇は嬉しかった反面、大会MVP受賞はチームメイトあっての個人賞だったことを強調している。

「自分のサッカー人生の中で個人のタイトルが残ったのは良かったとは思います。ただ、アジアNo.1のプレーヤーになったという感覚はまったくなくて、あの時はチームが強かった。チームのみんなが助けてくれたおかげでいただいた賞だったので、仲間に感謝する賞でした」

 ビデオメッセージを寄せた浦和の興梠慎三が「陽介にはたくさんのゴールをアシストしてもらった」と話したように、柏木はパサーの印象が強いため、周りを活かすことで輝きを放ってきた選手のように映る。

 しかし、本人の認識は少々異なる。プライベートでも親交が深く、同じ“調子乗り世代”として、07年のU-20ワールドカップを共に戦った太田宏介とのやり取りに、そのヒントは隠されている。
 
「僕も宏介もすごく身体能力が高い選手ではなかったので、みんなに助けられながらやってきた選手だよねと宏介と話していました。周りの人が上手くて、そこで自分が輝かせてもらったし、逆にみんなを輝かせることができたという話も宏介とはしました」

 チームメイトを“活かし”、チームメイトに“活かされる”選手――。それが自身の思い描いてきた柏木陽介というプレーヤー像だ。

 スパイクを脱ぐ決断をした柏木の第二の人生は、最後の所属クラブとなった岐阜のために尽力するという。なお、そのポストに関しては「また追って発表させてください」と明言を避けた。

 かつて浦和でチームメイトだった柏の武藤雄樹は「柏木さんの人柄によって、岐阜でもやってくれるんだろうなというワクワク感があります」と今後のキャリアに期待を寄せる。全国各地のサッカーファンを湧かせた稀代のレフティには、どんな近未来が待っているのだろうか。

取材・文●郡司聡(スポーツライター)

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