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ミャンマー戦は日常より遥かに緩い戦場に...。主力を温存するなら、せめて欧州からサウジへ直行させれば良かった

カテゴリ:日本代表

加部 究

2023年11月17日

この招集が影響してレギュラーの座を失うような選手がいれば…

森保監督は主力を温存。佐野や細谷ら若手も起用した。(C)SOCCER DIGEST

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 本来、日本代表に日本人監督を据える大きなメリットは、チームの勝利だけではなく、その先の日本サッカーの健やかな発展を視野に入れられることではないだろうか。半世紀前に比べて格段に厚くなった選手層を考えれば、試合レベルの格差も移動も大きなアジア大陸での多様な試合に応じて役割分担を設けるのは、もはや必然の流れだ。

 日本人の血が流れていないイビチャ・オシムでも、代表監督就任当初は、欧州での活躍を後押しするために中村俊輔や高原直泰らの招集は見送っている。シリア戦に向けて主力組を温存するなら、せめて彼らは欧州からサウジアラビアへ直行させれば良かった。
 
 残念ながら欧州のクラブ目線からすれば、とりわけ日本代表選手たちは、あまりありがたい存在とは言えない。来年にはアジアカップも開催されるので、大事な時期に彼らはクラブから離脱する。それだけでもダメージは甚大なのに、場合によっては二桁勝利が見込めるような試合のために代表活動に出かけていかれれば、クラブ側の心証を著しく損ねるのは間違いない。

 ミャンマー戦は、数年もすれば誰もが忘れてしまう試合だ。しかし、もしこの試合への招集が影響してレギュラーの座を失うような選手がいれば、一生の傷になるかもしれない。

 現代表の好調の最大の要因は、個々の選手たちが所属クラブで価値を高めていることだ。その価値を損なわないように気を配り、さらに新しい価値ある選手を引き上げていくのは、代表監督や技術委員会の重要な責務である(文中敬称略)。

取材・文●加部究(スポーツライター)

【PHOTO】W杯2次予選ミャンマー代表戦に駆け付けた日本代表サポーターを特集!(場内編)
 
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