自身の出来に加え、クリスティアーノとの連係が磨かれれば…
いざ蓋を開けてみると、ニウソンはボールを確実に収めるだけでなく、足もとでのつなぎ、前線からの守備にも奔走。精彩を欠いたプレシーズンでの出来が嘘のように、「劇的変化」を遂げ1トップとして機能する姿があった。
縦へのスピード感、ゴール前への迫力は感じられなかったが、前線で孤立することなく、しっかりと存在意義を示したあたりは十分に評価できる。実際、殊勲のクリスティアーノも、同胞助っ人の働きぶりにはこう賛辞を贈っている。
「今日の試合で大きかったのはニウソンとの関係。彼がボールをキープしてくれたことで、前で攻撃ができたのが良かった。ニウソンはフィジカルが強い選手。そこが今日の勝利のきっかけになった」
馬力のある突破と抜群の決定力を見せつけたエースFWの働きはもちろん重要だった。ただ、その力を引き出せたのも、ニウソンが戦術に沿う働きを見せたからでもある。「徐々にチームのやり方を分かってきている」(新井)とすれば、攻撃力向上への特効薬として今後に大きな期待が膨らみ、ニウソン自身はもちろん、クリスティアーノの連係がより磨かれれば強力な助っ人になるはずだ。
ただ当然、まだ1試合しか戦っていないことは差し引くべきだろう。「もう少しコンパクトなゾーンを作られたら、密集したエリアではボールコントロールの判断で苦しんだかもしれない」(佐久間監督)と指摘するように、相手次第では機能不全に陥る可能性も否定はできない。
今後どれだけのパフォーマンスを見せられるか、未知数な部分はあるにせよ、一度貼られた“期待外れ”というレッテルを返上する余地はある。果たして、ニウソンは“大当たり”となるのか。2節以降のパフォーマンスも注目したい。
取材・文:橋本 啓(サッカーダイジェスト編集部)
※『サッカーダイジェスト2月25日発売号』では、「2016シーズン J1&J2開幕ガイド」と題して、総勢30名による順位予想などに加え、青山敏弘選手&佐藤寿人選手の対談、遠藤航選手、中村俊輔、アデミウソン、大前元紀選手、城福浩監督の独占インタビュー、さらにJ1&J2の最新選手名鑑を掲載。ボリューム満点の内容でお届けします。
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「今日の試合で大きかったのはニウソンとの関係。彼がボールをキープしてくれたことで、前で攻撃ができたのが良かった。ニウソンはフィジカルが強い選手。そこが今日の勝利のきっかけになった」
馬力のある突破と抜群の決定力を見せつけたエースFWの働きはもちろん重要だった。ただ、その力を引き出せたのも、ニウソンが戦術に沿う働きを見せたからでもある。「徐々にチームのやり方を分かってきている」(新井)とすれば、攻撃力向上への特効薬として今後に大きな期待が膨らみ、ニウソン自身はもちろん、クリスティアーノの連係がより磨かれれば強力な助っ人になるはずだ。
ただ当然、まだ1試合しか戦っていないことは差し引くべきだろう。「もう少しコンパクトなゾーンを作られたら、密集したエリアではボールコントロールの判断で苦しんだかもしれない」(佐久間監督)と指摘するように、相手次第では機能不全に陥る可能性も否定はできない。
今後どれだけのパフォーマンスを見せられるか、未知数な部分はあるにせよ、一度貼られた“期待外れ”というレッテルを返上する余地はある。果たして、ニウソンは“大当たり”となるのか。2節以降のパフォーマンスも注目したい。
取材・文:橋本 啓(サッカーダイジェスト編集部)
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