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部活と塾を両立させる日々。「3年生になると勉強が忙しくなるので...」文武両道を行く刈谷CB岡島陽の全国にかける想い

カテゴリ:高校・ユース・その他

安藤隆人

2023年11月10日

頭と身体を研ぎ澄ませて決勝のピッチに

 無事に合格し、文武両道の道を進むと、部活と塾を両立させる日々が始まった。部活が終わるとすぐに塾に行き、2時間みっちり勉強をした後に自宅のある名古屋市に1時間かけて帰る。

 家に着くのは22時半くらいになるなど過密なスケジュールだが、「時間がありすぎてもダラダラやってしまうだけなので、短い時間で集中してやれるから効率は良い」と習慣づけができた。

 そのなかで「3年生になると勉強がかなり忙しくなるので、比較的サッカーに集中できる2年生のうちに大きく成長して全国に行きたい」という思いが強くなっていった。

 だからこそ、今年は勉強に集中しながらも、サッカーの時間をより大事にして、自己成長のために頭と身体をフル回転させた。

 その結果、持ち味であるインターセプトやカバーリングがより磨かれ、今こうして悲願の全国大会出場まで、あと一歩のところまで来ることができた。
 
「来年はもちろん、最後まで高校サッカーをやりますが、大学に入ってからサッカーをするかどうかはまだ迷っているのが正直なところです」

 この言葉を受けて、筆者は「ぜひ大学でも続けてほしい」と思った。それほど大きなポテンシャルを持った魅力的な選手だけに、岡島は11日に行なわれる名古屋との決勝戦の結果を受けて何を感じ、何を考えるのかが非常に気になる。

 伝統校の四半世紀ぶりの選手権出場という大きなタスクと、明確な目標を両手に抱えて。岡島は頭と身体を研ぎ澄ませて決勝のピッチに立つ。

取材・文●安藤隆人(サッカージャーナリスト)

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