遠藤、冨安の安定感が別格
カナダ戦を練習試合として考えたとしても、日本の収穫はほとんど見られないね。
オフェンス陣の働きを見ると、浅野拓磨が身体を張って前線で起点になって、伊東純也と南野拓実、中村敬斗が絡むスピーディな攻撃は良く見えたかもしれない。でも、まずまずのプレーを発揮できたのはカナダの守備陣が稚拙な出来だったからだ。
久々に代表復帰した南野は頑張っていたけど、決定機をしっかり決め切らないといけない。田中碧は効果的な飛び出しで2ゴールを奪ったけど、守備面でボランチとしての役割を果たせたとは言えない。中村はゴールを決めてアピールに成功したし、せっかくリーグ戦で好調なのに、悪質なファウルで削られて、かわいそうだった。
守備陣も相変わらず遠藤航、冨安健洋の好パフォーマンスが際立った。特に目立った活躍はしていないけど、途中出場した川辺駿や伊藤敦樹、谷口彰悟、橋岡大樹らと比べると、安定感が別格。
終盤の失点シーンはマークが甘かったし、簡単にやられすぎだ。橋岡、川辺は慌てていたように見えた。彼らが投入された時間帯を考えても、本来ならゲームを落ち着かせるプレーを優先するべきだ。交代選手で試合を締めようとしていたのは伊藤敦くらいだった。
オフェンス陣の働きを見ると、浅野拓磨が身体を張って前線で起点になって、伊東純也と南野拓実、中村敬斗が絡むスピーディな攻撃は良く見えたかもしれない。でも、まずまずのプレーを発揮できたのはカナダの守備陣が稚拙な出来だったからだ。
久々に代表復帰した南野は頑張っていたけど、決定機をしっかり決め切らないといけない。田中碧は効果的な飛び出しで2ゴールを奪ったけど、守備面でボランチとしての役割を果たせたとは言えない。中村はゴールを決めてアピールに成功したし、せっかくリーグ戦で好調なのに、悪質なファウルで削られて、かわいそうだった。
守備陣も相変わらず遠藤航、冨安健洋の好パフォーマンスが際立った。特に目立った活躍はしていないけど、途中出場した川辺駿や伊藤敦樹、谷口彰悟、橋岡大樹らと比べると、安定感が別格。
終盤の失点シーンはマークが甘かったし、簡単にやられすぎだ。橋岡、川辺は慌てていたように見えた。彼らが投入された時間帯を考えても、本来ならゲームを落ち着かせるプレーを優先するべきだ。交代選手で試合を締めようとしていたのは伊藤敦くらいだった。
両SBの毎熊晟矢、中山雄太にも合格点は付けられない。ふたりとも攻撃参加でチャンスに絡んだけど、パスミスの多さも散見したし、なにより守備でのポジショニングが悪すぎた。
現状、SBの序列は右が菅原由勢、左が伊藤洋輝になるだろうけど、守備力を見ると今回招集されなかった名古屋グランパスの森下龍矢を含め、横一線の状態だろう。
現状だったら右はヴィッセル神戸の酒井高徳のほうが安定していると感じるし、左は旗手怜央のほうが良いのではないか。セルティックで存在感を高める25歳は、パスが正確でアジリティもあり、攻守でデュエルに強い。ボランチでもSBでもフィットしそうだ。
新戦力がアピールしてこそチームの競争力につながる。その意味ではSBとGKで、もっとニューフェイスの活躍に期待したい。17日のチュニジア戦ではおそらく鈴木彩艶が先発する可能性が高そうだ。スケールの大きさを考えれば、今後はこの21歳が日本のゴールマウスを守るべきだ。巡ってきたチャンスを掴んで、現状の序列を崩してほしい。
【著者プロフィール】
本田泰人(ほんだ・やすと)/1969年6月25日生まれ、福岡県出身。帝京高―本田技研―鹿島。日本代表29試合・1得点。J1通算328試合・4得点。現役時代は鹿島のキャプテンを務め、強烈なリーダーシップとハードなプレースタイルで“常勝軍団”の礎を築く。2000年の三冠など多くのタイトル獲得に貢献した。2006年の引退後は、解説者や指導者として幅広く活動中。スポーツ振興団体『FOOT FIELD JAPAN』代表。
「日本はテクニックが本当に優れている」“最大の脅威”となったカナダのバイエルンDFデイビス、森保Jに脱帽!「最も印象に残った選手」を尋ねると…
「スタメンではなく、どう感じた?」“一番の大歓声”を浴びるも出番なし。久保建英に直撃「もう、そこの...ノーコメントで」
【PHOTO】日本代表のカナダ戦出場17選手&監督の採点・寸評。3人が7点台の高評価。MOMは2ゴールの17番
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現状だったら右はヴィッセル神戸の酒井高徳のほうが安定していると感じるし、左は旗手怜央のほうが良いのではないか。セルティックで存在感を高める25歳は、パスが正確でアジリティもあり、攻守でデュエルに強い。ボランチでもSBでもフィットしそうだ。
新戦力がアピールしてこそチームの競争力につながる。その意味ではSBとGKで、もっとニューフェイスの活躍に期待したい。17日のチュニジア戦ではおそらく鈴木彩艶が先発する可能性が高そうだ。スケールの大きさを考えれば、今後はこの21歳が日本のゴールマウスを守るべきだ。巡ってきたチャンスを掴んで、現状の序列を崩してほしい。
【著者プロフィール】
本田泰人(ほんだ・やすと)/1969年6月25日生まれ、福岡県出身。帝京高―本田技研―鹿島。日本代表29試合・1得点。J1通算328試合・4得点。現役時代は鹿島のキャプテンを務め、強烈なリーダーシップとハードなプレースタイルで“常勝軍団”の礎を築く。2000年の三冠など多くのタイトル獲得に貢献した。2006年の引退後は、解説者や指導者として幅広く活動中。スポーツ振興団体『FOOT FIELD JAPAN』代表。
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