母親のファイザ・ラマリへの信頼は完全に失墜
警戒心を緩めていないのは、マドリーもまた同様だ。現在は事態が進展するまで静観を決め込んでいる。昨夏、ダシに使われたことを理解しており、同じ轍を踏むことは当然望んでいない。とりわけ交渉相手だった母親のファイザ・ラマリへの信頼は完全に失墜した。
今回、その犠牲になったのがパリSGだ。エムバペサイドから契約を延長しない旨を伝える手紙を受け取ったのは今年の6月12日のことだった。しかしフランス紙『レキップ』が事前に入手した文書には、ほぼ1年前までさかのぼって2022年7月15日という記載がある。
エムバペのこの意思表示により事態は急転した。パリSGとエムバペの間の交渉は、数か月間にわたり進められ、かなり詰めの段階に入っていた。しかし交渉に詳しい情報筋によると、その出来事を境に両者のコンタクトはすべて仲介者を通じて行われるようになったという。
今回、その犠牲になったのがパリSGだ。エムバペサイドから契約を延長しない旨を伝える手紙を受け取ったのは今年の6月12日のことだった。しかしフランス紙『レキップ』が事前に入手した文書には、ほぼ1年前までさかのぼって2022年7月15日という記載がある。
エムバペのこの意思表示により事態は急転した。パリSGとエムバペの間の交渉は、数か月間にわたり進められ、かなり詰めの段階に入っていた。しかし交渉に詳しい情報筋によると、その出来事を境に両者のコンタクトはすべて仲介者を通じて行われるようになったという。
もっとも、アル・ケライフィはまだ諦めてはいない。最近、提示したのが来夏に売却することを条件に25年6月まで契約を延長するという折衷案だ。目的はもちろんエムバペの希望を阻止すること。仮にこのまま1年後にフリーで退団することになれば、クラブは深刻な財政的・スポーツ的不均衡を抱えることになる。
こんな状況では、昨年5月、2年間の契約延長を締結した際、タダでクラブを去ることはないという口質をエムバペから得たというパリSGの主張もむなしく響く。
アル・ケライフィは、アジアツアー出発前に選手たちを集めて「心からパリSGでプレーしたいと願っている選手を我々は求めている」と熱弁をふるった。それが誰に向けてのメッセージであるかは明白だった。クラブがエムバペをパリに置き去りにする決断をしたのはその4日後のことだった。
文●ダビド・アルバレス(エル・パイス紙レアル・マドリー番)
翻訳●下村正幸
※『サッカーダイジェストWEB』では日本独占契約に基づいて『エル・パイス』紙のコラム・記事・インタビューを翻訳配信しています。
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文●ダビド・アルバレス(エル・パイス紙レアル・マドリー番)
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