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柿谷曜一朗が「才能ある若手」と名指しした東京Vのドリブラー甲田英將。先輩に改めて誓った成長

カテゴリ:Jリーグ

元川悦子

2023年07月16日

「あいつは頑張る選手なんやけど…」

柿谷は名古屋時代のチームメイトだった甲田に太鼓判を押した。写真:福冨倖希

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 新たな環境でもがく後輩…。その姿が柿谷にはこう映ったようだ。

「あいつは頑張る選手なんやけど、頑張ると自分のいいことができへんようになる。力が入りすぎて自然体でやれなくなるし、固くなるから。本来の力を出した時の甲田はホンマ止められん。そこに気づく前に試合が終わってよかった」

 確かに発展途上の若手というのは「自分が何とかしなきゃいけない」と必死になり、空回りしがちだ。そうなると、敵を見ながらの効果的な駆け引き、緩急をつけるプレーができなくなる。ドリブラーはそこが最も重要な部分。三笘がイングランド・プレミアリーグで活躍できるのは、それだけの余裕と視野の広さを持ち合わせているからだ。

 甲田がそういったレベルに到達したいと思うなら、時折、相手をいなすくらいの懐の深さ、抜きどころを身につけなければいけない…。スイス1部に挑戦し、困難に直面した経験のある柿谷だからこそ、そういった指摘ができるのだろう。
 
「試合後、曜一朗くんから『ホンマ、応援してるから頑張れよ』と言われました。名古屋の時にもドリブルや動き出しのこととか、いろんなアドバイスをもらっていましたし、本当にありがたい存在だった。すごく感謝しています。

 これから自分のドリブルも読まれてくるなかで、どれだけ抜け切れるかが大事になってくる。ここから練習から意識してやっていきたいです」

 若い甲田が、東京Vの2008年以来となるJ1復帰のキーマンになってくれれば、「注目の若手」として名指しした柿谷も感慨ひとしおだろう。甲田の飛躍を糧に、自身も徳島のJ2残留、そして奇跡のJ1昇格プレーオフ圏浮上の原動力になれれば理想的だ。

 この日は痛み分けに終わり、東京Vも徳島も勝点1と数字を伸ばせなかったが、本当の勝負はここから。名古屋時代の先輩後輩がそれぞれの場所で異彩を放ち、今季J2後半戦を席巻してくれれば面白い。そうなることに期待を寄せつつ、今後の動向を見守りたい。

取材・文●元川悦子(フリーライター)

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