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【連載】ミラン番記者の現地発・本田圭佑「ミランと本田の溝はますます深まっている。あるいは“終末”も……」

カテゴリ:連載・コラム

マルコ・パソット

2016年01月08日

本田の発言は今回も穏便に処理されようとしている。

本田の発言に関しては相変わらず冗談でかわしたミハイロビッチ監督。自身の立場が揺らいでいる状況を考えれば、そんなことに頭を使っている場合ではないというのが本音か。(C)Getty Images

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 これがいまミランを取り巻く状況だ。まるで紙の舟で嵐の海に乗り出した様なチームで、かつて本田圭佑が言ったように一人の選手がどうこうできるようなレベルではない。
 
 その本田は、ボローニャ戦の前にまたしてもコメントが物議を醸した。昨年10月の爆弾発言ほど重いものではないが、笑ってすませるレベルのものでもない。年明けの共同通信のインタビューが、イタリアではこう語ったと報じられたのだ。
 
「ミランは偉大なクラブで、潜在能力も高い。しかし、大きな問題がある。自分のいる間に勝てるかどうかは分からない。監督更迭が多すぎる。カカやロビーニョ、トーレスなど引退間近のロートルなんかを獲っているからだ」
 
 実際には所々に誤訳があり、「カカやロビーニョ、トーレスのくだりは、『そういう素晴らしい選手たちがいたのに』と彼は言っている。『引退間近のロートル』とは言っていない」と後にクラブの広報が訂正している。
 
 しかし、なにより問題なのは、ミランがこのインタビューの存在を知らなかったことだ。そんな状況をフロントは快くは思わない。それに本田はこれまでの監督解任問題をはじめ、チームの難しい状態、それに優秀な選手一人を獲得しただけでは今の状況は変えられないと補強に関しても言及している。
 
 今回もチームを思っての発言だったのかもしれないが、選手という立場ながらチーム運営に口出ししてさんざん騒ぎになったあとで、なぜ同じことを繰り返すのか。私には理解に苦しむ。
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