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シーズンを占うビッグマッチはドロー決着。ベレーザは差を縮められず、浦和Lは貴重な勝点1【WEリーグ】

カテゴリ:女子サッカー

西森彰

2023年05月08日

77分の二枚替えが奏功

幸先良く先制も、勝ち切れなかったベレーザ。木下(20番)は「自分たちの実力の問題」と悔しがる。写真:田中研治(サッカーダイジェスト写真部)

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 殊勲者のひとり、木下は「点は入りましたけれども、ラッキーの一言」だという。「1本のクロスと植木さんのヘディングシュートでゲームを動かせたというのは大きかったんですが、本当はもっと自分たちのペースで試合を進めたかった。相手ペースの中で進んでいれば、簡単に試合はひっくり返されてしまうので」。木下の言葉どおり、後半に入ると浦和Lが底力を発揮した。

 今季、リーグカップ、皇后杯も含めて1失点以下の試合では、1度の引き分けもなく、全勝という浦和Lには、勝者のメンタリティが植え付けられている。この試合でも、ほとんど焦りを見せず、風やグラウンド状態でベレーザのパスが流れるところはしっかりと奪い、相手側のスローインでもボールの受け手を完全に包囲する。

 そして、58分、長嶋玲奈と角田楓佳の投入で布陣を変え、清家貴子をよりゴールに近い位置へ上げる。同点ゴールが生まれたのはその3分後。浦和Lのフィードを一度はカットした木下に、3人で寄せて取り囲み、柴田華絵がボールを足に当てる。

 転がったボールは清家の足もとへ。「自分のスピードを警戒して、相手のディフェンダーが下がった」(清家)ことでコースが生まれた瞬間を見逃さず、ペナルティエリアの外から右足を振り抜いた。

 同点で勢いづいた浦和Lは、さらに68分、ボックス内でボールを受けた清家が、相手ディフェンダーの寄せに負けず、粘って中央へ折り返す。菅澤優衣香のさらに後ろへ詰めていた塩越柚歩が、これを右足で蹴りこんで、逆転に成功した。
 
 同点に追いつかれた場面を「自分のやっている肌感覚ではどうしようもなかったけれども、今日はそういうシーンが本当に多かった」と木下は振り返る。この日の浦和Lのように守備強度の強いチームが、数人がかりで来ればこれを剥がすのは至難だ。

 竹本監督は、状況を考えて、77分、宇津木瑠美、菅野奏音を入れて、システムを4バックから3バックに変えるとともに、このふたりからのチャンスメイクも期待した。

 この交代策も当たった。82分、出足良くボールを奪った菅野が持ち上がり、外の北村へはたく。北村が思い切りの良いシュートを放つと、強烈な弾道は浦和Lのディフェンダーの身体に当たってコースを変え、ゴールへ飛び込んだ。
 
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