ポジション別トレーニングの重要性
「Jリーグにも山中亮輔(C大阪)や山原怜音(清水)のように、攻撃センスを備えた左サイドバックはいると思います。でも彼らは守備のポイントが分かっていないと少し残念に感じます。
左利きのセンターバックがサイドバックに入るケースも目立ちますが、そうなると今度は攻撃の強度や推進力を出せなくなってしまいがちです。
そういった現状を改善するためには、ポジション特性を熟知するスペシャルコーチを置いて必要な技術や戦術を教えるようにしたほうがいい。僕は前々からそう感じていますし、『自分のところに預けてくれれば育てるのにな』とも思ってしまいます(笑)。
クロスはサイドバックにとって重要なプレーの1つですが、タイミングをズラして上げ切るとか、抜いてカットインしてから上げるとか、いろんなプレーがある。守備にしても、僕がラモスさんから口を酸っぱくして言われた絞りやカバーリングがある。それを徹底的に叩き込む環境を作るべきだと思います」
2020年に引退した内田が、ロールモデルコーチとしてU-20日本代表に帯同し、屋敷優成(大分)らに直々に指導する環境が生まれたのはポジティブなこと。しかし、育成年代から多くの環境でスペシャルトレーニングが行なわれるようにならないと、抜本的な改善にはつながらないのかもしれない。
左利きのセンターバックがサイドバックに入るケースも目立ちますが、そうなると今度は攻撃の強度や推進力を出せなくなってしまいがちです。
そういった現状を改善するためには、ポジション特性を熟知するスペシャルコーチを置いて必要な技術や戦術を教えるようにしたほうがいい。僕は前々からそう感じていますし、『自分のところに預けてくれれば育てるのにな』とも思ってしまいます(笑)。
クロスはサイドバックにとって重要なプレーの1つですが、タイミングをズラして上げ切るとか、抜いてカットインしてから上げるとか、いろんなプレーがある。守備にしても、僕がラモスさんから口を酸っぱくして言われた絞りやカバーリングがある。それを徹底的に叩き込む環境を作るべきだと思います」
2020年に引退した内田が、ロールモデルコーチとしてU-20日本代表に帯同し、屋敷優成(大分)らに直々に指導する環境が生まれたのはポジティブなこと。しかし、育成年代から多くの環境でスペシャルトレーニングが行なわれるようにならないと、抜本的な改善にはつながらないのかもしれない。
例えば、大国アルゼンチンでは、ポジション別トレーニングがかなり前から行なわれていると都並は指摘する。
「僕は何度もアルゼンチンに行って指導を見ていますが、リバープレートなどではカテゴリーを越えて優れたサイドバックを集めてクロスや1対1の駆け引き、ポジショニングなどを指導するスペシャルトレーニングが行なわれていました。それは本当に良い試み。Jリーグ30周年を迎えた今、改めて考えてほしいですね。
3月の日本代表戦で菅原由勢(AZ)のような才能ある若い選手が出てきたのは前向きな点でしょう。でも、強国と言われる国と比べると、ディフェンダーやサイドバックの人材がまだまだ足りないのも事実。日本の育成年代では『上手い選手は前に置きたい』という意識が強く、どうしても後ろは技術・戦術レベルの高い選手が少なくなってしまう。サイドバックの適性を持つ選手を発掘し、育てる意識を高めていくことも重要なテーマになると思います」
都並は常に優れた人材が出てくることを願い、新たな選手をチェックしている。3月の代表戦ではバングーナガンデ佳史扶(FC東京)がデビューしたが、彼を筆頭に世界を驚かすプレーヤーが次々と現われるように、都並も可能な限りの努力を払っていくつもりだ(本文中敬称略)。
※第2回終了(全4回)。次回はクラブマネジメントやJリーグに関するインタビューを掲載予定。
取材・文●元川悦子(フリーライター)
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「僕は何度もアルゼンチンに行って指導を見ていますが、リバープレートなどではカテゴリーを越えて優れたサイドバックを集めてクロスや1対1の駆け引き、ポジショニングなどを指導するスペシャルトレーニングが行なわれていました。それは本当に良い試み。Jリーグ30周年を迎えた今、改めて考えてほしいですね。
3月の日本代表戦で菅原由勢(AZ)のような才能ある若い選手が出てきたのは前向きな点でしょう。でも、強国と言われる国と比べると、ディフェンダーやサイドバックの人材がまだまだ足りないのも事実。日本の育成年代では『上手い選手は前に置きたい』という意識が強く、どうしても後ろは技術・戦術レベルの高い選手が少なくなってしまう。サイドバックの適性を持つ選手を発掘し、育てる意識を高めていくことも重要なテーマになると思います」
都並は常に優れた人材が出てくることを願い、新たな選手をチェックしている。3月の代表戦ではバングーナガンデ佳史扶(FC東京)がデビューしたが、彼を筆頭に世界を驚かすプレーヤーが次々と現われるように、都並も可能な限りの努力を払っていくつもりだ(本文中敬称略)。
※第2回終了(全4回)。次回はクラブマネジメントやJリーグに関するインタビューを掲載予定。
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