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2強の威光が低下、得点減少でカードは増加…現地記者が警鐘を鳴らす“スペインサッカーの危機”「代表は日本やモロッコを相手に…」

カテゴリ:メガクラブ

エル・パイス紙

2023年04月11日

スペインサッカー界にはSOSを発するには十分すぎるほどの理由

カタールW杯でスペインは格下の日本とモロッコに敗れた。(C)Getty Images

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 経済的レバーを乱発したバルサを除いて、各クラブの経営に対し厳しい監視体制が敷かれるようになったことは一つの進歩だが、ラ・リーガはとにかくピッチ外の騒動が多すぎる。もっともっとサッカーに目を向ける必要がある。

 リオネル・メッシとクリスティアーノ・ロナウドの流出がもたらした空白は際限なく広がり、かといってジネディーヌ・ジダンやアンドレス・イニエスタのような名手が毎月、花を咲かせるわけでもない。移籍市場で後手を踏むことを余儀なくされている大部分のクラブが重点を置くべきは、アカデミーにせよ、ストリートにせよ、育成であることは明白だ。

 試合内容を改善するのに手を貸さなければならない人物は他にもいる。審判だ。プレーに連続性がなく、泥仕合が少なくないことの責任の一端は彼らにもある。何でもかんでもファウルと判定し、カードを提示し、暴言という括りで片付けられる問題ではないのだ。もちろん、不正なプレーは厳重に取り締まる必要がある。

 Optaのデータは、雄弁であり、不穏でもある。5大リーグの中でラ・リーガは1試合当たりのイエローカード数(4.97枚)、レッドカード数(0.40枚)、ファウル数(26.42回)が最も多く、アディショナルタイムを含めた試合時間(98.15分)が最も長い一方で、実質的なプレー時間(53.62分)は最も短い。
 
 スペインサッカー界にはSOSを発するには十分すぎるほどの理由がある。ウルグアイの伝説的ジャーナリストエドゥアルド・ガレーアノはこう述べている。

「私は良いフットボールの乞食に過ぎない。世界中を飛び回り、帽子を片手に、スタジアムで『頼むから美しいプレーを見せてくれ』と懇願する。そして、好試合に遭遇したら、それを提供してくれたクラブや国がどこだろうと、その奇跡に感謝する」

文●ホセ・サマノ(エル・パイス紙記者)
翻訳●下村正幸

※『サッカーダイジェストWEB』では日本独占契約に基づいて『エル・パイス』紙のコラム・記事・インタビューを翻訳配信しています。
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