「全部できる選手にならないといけない」
ついにスタメンから漏れてしまった現実に、その瞬間は大きなショックを受けた。だが、そこでもう一度自分と向き合うことができた。練習でスタメン組とサブ組に分かれた時、「悔しさもあったのですが、自分が情けないと思いました」と、あらためて自分の甘さと小坂監督の言葉をふと思い出した。
「監督はいつも『チームのために自分の置かれた立場で動け』と言ってくださっていて、これは自分自身が招いた結果でもあるし、自分の弱さだと思ったので、この立場を受け入れて出場のチャンスがあれば全力を尽くしたいと思いました」
前述した通り、結果は残り16分間のプレーで流れを変えられずの敗戦だったが、彼の中では特別な16分間だった。
「見ている人にどう見えたかは分かりませんが、僕の中では必死でやりました。これまでの途中出場の経験がほとんどなかったので、入り方はすごく難しかったのですが、『とにかくやらなくちゃいけない』という気持ちでやりました」
「監督はいつも『チームのために自分の置かれた立場で動け』と言ってくださっていて、これは自分自身が招いた結果でもあるし、自分の弱さだと思ったので、この立場を受け入れて出場のチャンスがあれば全力を尽くしたいと思いました」
前述した通り、結果は残り16分間のプレーで流れを変えられずの敗戦だったが、彼の中では特別な16分間だった。
「見ている人にどう見えたかは分かりませんが、僕の中では必死でやりました。これまでの途中出場の経験がほとんどなかったので、入り方はすごく難しかったのですが、『とにかくやらなくちゃいけない』という気持ちでやりました」
彼はこの大会で大事なものを学んだ。それは試合に出ているから良いのではなく、日々の中で自分がどこまで真剣にサッカーに向き合えているかを感じられるかどうか。重要な試合だから能力が発揮できるのではなく、重要な試合だからこそ、日常が出るのだと。
「来年はこのままじゃ終われない。常に高い意識を持って日々を取り組むという面で他の上手い選手、活躍している選手に劣っていると思うので、意識のところと努力の量を増やし、常に監督をはじめ支えてくれる人の気持ちを考えてやりたい。自分が来年のチームを勝たせられる選手、まとめて、全部できる選手にならないといけないと感じています」
丸岡の14番がベンチに居てはいけない。ピッチの中央で輝き、かつチームを第一に考えて行動できる存在でなければならない。小阪監督が1年生時から託した14番の意味を、ようやく理解した渡辺。彼のこれからに注目していきたい。
取材・文●安藤隆人(サッカージャーナリスト)
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「来年はこのままじゃ終われない。常に高い意識を持って日々を取り組むという面で他の上手い選手、活躍している選手に劣っていると思うので、意識のところと努力の量を増やし、常に監督をはじめ支えてくれる人の気持ちを考えてやりたい。自分が来年のチームを勝たせられる選手、まとめて、全部できる選手にならないといけないと感じています」
丸岡の14番がベンチに居てはいけない。ピッチの中央で輝き、かつチームを第一に考えて行動できる存在でなければならない。小阪監督が1年生時から託した14番の意味を、ようやく理解した渡辺。彼のこれからに注目していきたい。
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