C大阪行きが噂されるファン・ソンホン。ホン・ミョンボは新潟へ?
ちなみに浦項と言えば、日本の一部メディアでC大阪監督就任説も流れたファン・ソンホン監督が率いているが、同監督も今季限りで浦項を退団。C大阪監督就任説を否定し、海外コーチ留学などの充電期間に入ると表明しているが、前出のエージェントはこんなことを言っていた。
「ファン監督にセレッソからオファーがあったのは事実らしい。ただ、厳しい状況にある浦項を見捨てるようにして出て行くことはできないし、セレッソはアウトゥオリ監督との契約を残している。そうした状況を踏まえて、1年間充電期間をおいて縁が続けばセレッソに行くというのが、ファン監督が描いているシナリオのようだ」
これが既成路線なら、ファン・ソンホン監督のJリーグ監督就任は2017年に持ち越しになりそうだが、その前に韓国人監督がJリーグにやって来るかもしれない。前韓国代表監督ホン・ミョンボがそのひとだ。
新潟の新監督候補にリストアップされたニュースは韓国にも伝わっており、『スポーツ・ソウル』紙などはホン・ミョンボ監督の関係者のコメントとして、「新潟側から関心があるかと問い合わせがあったのは事実だ。ホン監督もまだなにも決めておらず、新潟からの公式なオファーもない」と報じている。一般紙『中央日報』スポーツ部のサッカー担当ソン・ジフン記者も言う。
「新潟を含め3~4のJクラブが、ホン監督に興味を示していると聞いています。ただ、いずれも正式なオファーというよりも非公式なもので、監督自身もいろいろと検討しているようです。個人的には、ホン監督が指導者としての再スタートを日本で切るのは悪くないと思います。
特定のプロクラブを率いた経験がないのがネックで1年目は苦戦もするかもしれませんが、2012年ロンドン五輪や2014年ブラジル・ワールドカップを率いたチームがそうだったように、選手とのコミュニケーションや絆を大事にするスタイルは時間をかければ強い結束力を生み出す。ましてホン監督はJリーグや日本人選手の思考にも精通した人物です。十分な時間が与えられれば、必ず結果を残すのではないでしょうか」
果たして、ホン・ミョンボ監督のJリーグ挑戦は実現するのか。全北現代のKリーグ連覇で幕を閉じた韓国サッカーだが、シーズンオフにもいろいろな動きがありそうだ。
取材・文:慎 武宏
シン・ムグァン/1971年、東京都生まれ。韓国サッカー取材歴20年。近著に歴代コリアンJリーガーへのインタビュー集『イルボン(日本)はライバルか 韓国人Jリーガー28人の本音』(ピッチコミュニケーションズ)。
「ファン監督にセレッソからオファーがあったのは事実らしい。ただ、厳しい状況にある浦項を見捨てるようにして出て行くことはできないし、セレッソはアウトゥオリ監督との契約を残している。そうした状況を踏まえて、1年間充電期間をおいて縁が続けばセレッソに行くというのが、ファン監督が描いているシナリオのようだ」
これが既成路線なら、ファン・ソンホン監督のJリーグ監督就任は2017年に持ち越しになりそうだが、その前に韓国人監督がJリーグにやって来るかもしれない。前韓国代表監督ホン・ミョンボがそのひとだ。
新潟の新監督候補にリストアップされたニュースは韓国にも伝わっており、『スポーツ・ソウル』紙などはホン・ミョンボ監督の関係者のコメントとして、「新潟側から関心があるかと問い合わせがあったのは事実だ。ホン監督もまだなにも決めておらず、新潟からの公式なオファーもない」と報じている。一般紙『中央日報』スポーツ部のサッカー担当ソン・ジフン記者も言う。
「新潟を含め3~4のJクラブが、ホン監督に興味を示していると聞いています。ただ、いずれも正式なオファーというよりも非公式なもので、監督自身もいろいろと検討しているようです。個人的には、ホン監督が指導者としての再スタートを日本で切るのは悪くないと思います。
特定のプロクラブを率いた経験がないのがネックで1年目は苦戦もするかもしれませんが、2012年ロンドン五輪や2014年ブラジル・ワールドカップを率いたチームがそうだったように、選手とのコミュニケーションや絆を大事にするスタイルは時間をかければ強い結束力を生み出す。ましてホン監督はJリーグや日本人選手の思考にも精通した人物です。十分な時間が与えられれば、必ず結果を残すのではないでしょうか」
果たして、ホン・ミョンボ監督のJリーグ挑戦は実現するのか。全北現代のKリーグ連覇で幕を閉じた韓国サッカーだが、シーズンオフにもいろいろな動きがありそうだ。
取材・文:慎 武宏
シン・ムグァン/1971年、東京都生まれ。韓国サッカー取材歴20年。近著に歴代コリアンJリーガーへのインタビュー集『イルボン(日本)はライバルか 韓国人Jリーガー28人の本音』(ピッチコミュニケーションズ)。