「キリアンは若くて未熟なところがある」
――ではエムバペは何に喜びを見出しているのでしょうか?
「キリアンは若くて未熟なところがある。でもワールドカップで優勝しているのは彼だけだ 彼はアニマル(動物)だ。カリスマ性があって、周りの人を引きつける魅力がある。足下の技術も高い。ただまだ自分の能力というものを知る必要がある。その点、レオとネイは、自分何者で何を求めてられているのかを理解している。例えば、2人と比べると、どこでリスクを冒すべきか、そうでないかの見極めに苦労している。レオとネイは違う。自分に何ができるかを知っている。
キリアンも自分に何ができて、その中で何がプラスになり、何がマイナスになるかを知る必要がある。それが顕著に表れているのが、ポジションを下げるタイミングだ。まだその判断が甘く、チームが何を必要としているかを読み取ることができていない。2列目やサイドの選手が走り込むスペースにパスを出すのか?攻撃を加速させるのか?彼はまだそのポジションを下げて味方を活かすプレーが、メッシやネイマール、さらには(カリム)ベンゼマやケインに比べて劣っている。
ファイナルサードでの崩しのコンビネーションには長けている。ワンタッチパスを駆使して、スペースに走り込む。キリアンは、スペースが大好物の選手だ。それは間違いない。スペースをアタックするプレーをさせれば、彼の長所が全開になる。ゴールに向かって走り、守備網を破壊し、フィニッシュワークに絡むことを楽しんでいる。まさにスプリント能力に長けた競走馬だ」
「キリアンは若くて未熟なところがある。でもワールドカップで優勝しているのは彼だけだ 彼はアニマル(動物)だ。カリスマ性があって、周りの人を引きつける魅力がある。足下の技術も高い。ただまだ自分の能力というものを知る必要がある。その点、レオとネイは、自分何者で何を求めてられているのかを理解している。例えば、2人と比べると、どこでリスクを冒すべきか、そうでないかの見極めに苦労している。レオとネイは違う。自分に何ができるかを知っている。
キリアンも自分に何ができて、その中で何がプラスになり、何がマイナスになるかを知る必要がある。それが顕著に表れているのが、ポジションを下げるタイミングだ。まだその判断が甘く、チームが何を必要としているかを読み取ることができていない。2列目やサイドの選手が走り込むスペースにパスを出すのか?攻撃を加速させるのか?彼はまだそのポジションを下げて味方を活かすプレーが、メッシやネイマール、さらには(カリム)ベンゼマやケインに比べて劣っている。
ファイナルサードでの崩しのコンビネーションには長けている。ワンタッチパスを駆使して、スペースに走り込む。キリアンは、スペースが大好物の選手だ。それは間違いない。スペースをアタックするプレーをさせれば、彼の長所が全開になる。ゴールに向かって走り、守備網を破壊し、フィニッシュワークに絡むことを楽しんでいる。まさにスプリント能力に長けた競走馬だ」
――ケインほどボールを受ける前に何をすべきかが明確に見えている選手はいないと考えるのですが、買いかぶり過ぎでしょうか?
「ハリーはどのポジションでも質の高いプレーを見せることができる。セットプレーの守備、味方を走らせるロングパス、もちろんフィニッシュワークも高次元にこなす。マラドーナが11人いてもチームを作れないが、ハリーが11人いれば作れる。各ポジションに求められる役割を解釈する能力があり、技術面とメンタル面の資質も高い。彼ほどの能力の持ち主であれば、GKを除くすべてのポジションをこなすことができるはずだ」
――イングランド代表にフィットしているように見えますか?
「まだできると思う。もう少しだけだけどね。ハリーは自分を律することができる人間で、黙々とトレーニングや身体のメンテナンスに取り組む。完璧主義者なんだ。試合の前日にPKを100本同じコースに蹴ることもある。彼は成功は努力だけによってもたらされると考えている。
ただ裏を返せば、時に自分の中に引きこもってしまい、チームメイトを鼓舞し、引っ張るというキャプテンとしての役割を疎かにしてしまうことがある。イングランドには一体感を醸成することができるリーダーが必要で、ハリーは周りのサポートがあればそれができる。生まれながらのリーダーという選手がいるが、ハリーはリーダーシップを学びながら、発揮するタイプだ。リーダーに求められる資質は持っている。あとはそれを発露するだけだ」
インタビュアー●ディエゴ・トーレス(エル・パイス紙)
翻訳●下村正幸
※『サッカーダイジェストWEB』では日本独占契約に基づいて『エル・パイス』紙のコラム・記事・インタビューを翻訳配信しています。
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「ハリーはどのポジションでも質の高いプレーを見せることができる。セットプレーの守備、味方を走らせるロングパス、もちろんフィニッシュワークも高次元にこなす。マラドーナが11人いてもチームを作れないが、ハリーが11人いれば作れる。各ポジションに求められる役割を解釈する能力があり、技術面とメンタル面の資質も高い。彼ほどの能力の持ち主であれば、GKを除くすべてのポジションをこなすことができるはずだ」
――イングランド代表にフィットしているように見えますか?
「まだできると思う。もう少しだけだけどね。ハリーは自分を律することができる人間で、黙々とトレーニングや身体のメンテナンスに取り組む。完璧主義者なんだ。試合の前日にPKを100本同じコースに蹴ることもある。彼は成功は努力だけによってもたらされると考えている。
ただ裏を返せば、時に自分の中に引きこもってしまい、チームメイトを鼓舞し、引っ張るというキャプテンとしての役割を疎かにしてしまうことがある。イングランドには一体感を醸成することができるリーダーが必要で、ハリーは周りのサポートがあればそれができる。生まれながらのリーダーという選手がいるが、ハリーはリーダーシップを学びながら、発揮するタイプだ。リーダーに求められる資質は持っている。あとはそれを発露するだけだ」
インタビュアー●ディエゴ・トーレス(エル・パイス紙)
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