堂安は「剥がされても仕方ないくらいリスクを取る」
選手たちは試合後に揃って、戦術プランの変更はほぼ作戦通りだと語った。「前半は守備的に振る舞って0―0でオッケー、0ー1でも悪くない。後半に勝負をかける」という意識づけがチーム内で徹底されていたという。
「試合前から監督は、展開次第でマンツーマン気味にして剥がされても仕方ないくらいリスクを取ると言っていましたし、その練習もしていた。だから後半は僕と大地くんなども含めて、前から(プレスに)行こうと決めていた。多少剥がされても、スプリントで戻れば問題ないとハーフタイムに話し合いました」(堂安)
「前半は0―0を狙い、ドイツやスペインのような強国が相手であれば0―1も悪くないというやり方が上手くいっています」(鎌田)
「点を取りにいかなければいけなかったし、そのための薫投入だった。得点シーンでは(伊東)純也くんも、少し怖いけど、マークの相手ウイングを捨てた。そういう勇気や切り替えが大事になる」(守田英正)
「ビハインドの状況になって、後半よりアグレッシブに行くというところは、試合前のミーティングでも話をしていました。それを体現できたかなと思います」(冨安健洋)
「試合前から監督は、展開次第でマンツーマン気味にして剥がされても仕方ないくらいリスクを取ると言っていましたし、その練習もしていた。だから後半は僕と大地くんなども含めて、前から(プレスに)行こうと決めていた。多少剥がされても、スプリントで戻れば問題ないとハーフタイムに話し合いました」(堂安)
「前半は0―0を狙い、ドイツやスペインのような強国が相手であれば0―1も悪くないというやり方が上手くいっています」(鎌田)
「点を取りにいかなければいけなかったし、そのための薫投入だった。得点シーンでは(伊東)純也くんも、少し怖いけど、マークの相手ウイングを捨てた。そういう勇気や切り替えが大事になる」(守田英正)
「ビハインドの状況になって、後半よりアグレッシブに行くというところは、試合前のミーティングでも話をしていました。それを体現できたかなと思います」(冨安健洋)
ちなみに、日本のアグレッシブなハイプレス戦術は2点目を奪うまでの約6分間で終了。あのリスキーでインテンシティーの高いスタイルを90分間継続するのはどんなチームにとっても容易ではなく、4日前に同じスペインと戦ったドイツもここぞの場面で何度か発動し、なんとか1点をもぎ取っている。しかし、森保ジャパンはたった6分間で2点とミッションを完遂させ、試合をひっくり返してしまったのだ。
日本はその後、再び前半と同様のミドルおよびロー位置のプレス&ブロック守備に切り替え、68分に冨安、87分に遠藤航とディフェンシブなカードも切りながらスペインの猛攻を凌ぎ、見事に逃げ切っている。
作戦通りといえば、そうだろう。ただ、ここまで戦術的振る舞いの変更が即座にハマり、試合展開が短時間でひっくり返るケースも極めて珍しい。あくまでも相手がいるスポーツであり、プラン通りにいくとは限らない。実際に鎌田は「結果を出せているのは、毎試合後半にスイッチを入れ直して、チームの全員が自分のやらなければいけないことを実行できていることが大きいです」、冨安も「プランは立てていたけど、それを実際にピッチ上で表現するのは簡単ではない。律が1点取ったのが本当に大きかった」と語っている。
その意味では、「戦術プランと実行力」がスペイン撃破の絶対的なバックボーンとなったと言える。12月5日に開催されるラウンド・オブ16の相手はクロアチア代表。日本代表はここでも戦術プランと実行力を融合させ、史上初となるベスト8進出を果たせるか。
取材・文●白鳥大知(サッカーダイジェスト特派)
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日本はその後、再び前半と同様のミドルおよびロー位置のプレス&ブロック守備に切り替え、68分に冨安、87分に遠藤航とディフェンシブなカードも切りながらスペインの猛攻を凌ぎ、見事に逃げ切っている。
作戦通りといえば、そうだろう。ただ、ここまで戦術的振る舞いの変更が即座にハマり、試合展開が短時間でひっくり返るケースも極めて珍しい。あくまでも相手がいるスポーツであり、プラン通りにいくとは限らない。実際に鎌田は「結果を出せているのは、毎試合後半にスイッチを入れ直して、チームの全員が自分のやらなければいけないことを実行できていることが大きいです」、冨安も「プランは立てていたけど、それを実際にピッチ上で表現するのは簡単ではない。律が1点取ったのが本当に大きかった」と語っている。
その意味では、「戦術プランと実行力」がスペイン撃破の絶対的なバックボーンとなったと言える。12月5日に開催されるラウンド・オブ16の相手はクロアチア代表。日本代表はここでも戦術プランと実行力を融合させ、史上初となるベスト8進出を果たせるか。
取材・文●白鳥大知(サッカーダイジェスト特派)
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