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「なぜ前半から仕掛けなかったのか」ドイツ戦の“成功体験”がコスタリカ戦の敗因に?ブラジル人記者が指摘。「子供じみたミスで…」【W杯】

カテゴリ:日本代表

リカルド・セティオン

2022年11月30日

世界中が日本を絶賛していただけに非常に残念

後半に三笘らを投入したが、1点が遠かった。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

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 守田(英正)の冷静なシュートは素晴らしかった。70分ぐらいに伊東(純也)が見せた、3人の選手を置き去りにする突破はネイマール張りのプレーだった。だが時間が経つにつれ、日本は焦り始めた。ボールを受け、周囲を見まわして敵と味方の位置を把握して可能性を探るべきなのに、どこか闇雲にパスを出し、走っている感じがした。そして81分にコスタリカのゴールが生まれる。

 守田は後半のMVPでもあり、また戦犯でもあった。あの短いボールはあまりにも危険で子供じみたミスだった。そしてGK権田(修一)がゴールから出てきてしまったこと。GKのミスは非常に高くつく。コスタリカが放った唯一の枠内シュートで日本はゴールを奪われてしまった。

 結局、日本は前半に余裕をもって何も仕掛けなかったことで、そのツケを後半に払うはめになった。ボールポセッション、シュート数、パス成功率、何を見ても日本の方が上だった。だがサッカーの結果はデータと比例するわけではない。これはその典型的な試合だった。
 
 日本の戦術もプレーもイノセントすぎたきらいがあった。ドイツ戦の後、世界中が日本を絶賛していただけにこの結果は非常に残念だ。次のスペインは強い。崖っぷちの日本にとっては厳しい試合となるだろう。ブックメーカーによると日本がスペインに勝てる可能性は20%以下だそうだ。

 日本には「モッタイナイ」という言葉があると聞いたが、コスタリカ戦はまさにその表現がぴったりの試合だった。

取材・文●リカルド・セティオン
翻訳●利根川晶子

【著者プロフィール】
リカルド・セティオン(Ricardo SETYON)/ブラジル・サンパウロ出身のフリージャーナリスト。8か国語を操り、世界のサッカーの生の現場を取材して回る。FIFAの役員も長らく勤め、ジーコ、ドゥンガ、カフーなど元選手の知己も多い。現在はスポーツ運営学、心理学の教授としても大学で教鞭をとる。
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