【U-22日本代表】関根貴大――沸き立つ責任感と結果への渇望

カテゴリ:日本代表

小田智史(サッカーダイジェスト)

2015年10月27日

その成長がチーム力アップへとつながる。

今回のキャンプを「最初で最後のチャンス」と位置付けるだけに、結果に対してはどこまでも貪欲。29日の鳥栖戦には、「もっと結果にこだわりたい」と力強く宣言した。 写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)

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 もっとも、リオ五輪アジア最終予選に向けた「最終選考」の舞台で、関根のような新戦力が出てくる意義は大きい。キャプテンの遠藤は、関根がチームに与える影響についてこう語る。
 
「チームの層は間違いなく厚くなっている。リオに向けてはもちろん大事だけど、その先のロシア(ワールドカップ)に向けて、自分たちの世代がいろいろな攻撃のバリエーションだったり、選手のライバル意識を高めていければいいなというのは手倉森監督が話していた部分。(関根のように)いろんな選手がすんなり入って自分の良さを出して行けるのは(チームにとって)プラスに捉えられると思う」
 
 関根は今回の初招集の一報を受ける直前、同年代の小屋松知哉やオナイウ阿道、年下の鎌田大地や井手口陽介が手倉森ジャパンに選ばれていく姿を端から見て、「やっぱり悔しい」と胸中を吐露していた。そして、U-19代表以来となる日の丸のユニホームに袖を通したことで、その悔しさは強い責任感ヘと変わった。
 
「(日本代表としての)責任感を強く持たないといけない、と改めて感じた。チームでしっかりアジアの切符を取りたい」
 
 福岡大戦で手にした課題――ゴール前への回数を増やす、ボールを奪った後のつなぎ――を28日のトレーニング、そしてキャンプ最終日に予定されている鳥栖との練習試合でどう実践し、渇望する結果につなげていくのか。遠藤の言葉になぞらえれば、関根の成長がそのままチーム力アップにつながると言っていいだろう。“突貫小僧”からひと味大人になった関根貴大のさらなる進化に期待したい。
 
取材・文:小田智史(サッカーダイジェスト編集部)
 
PROFILE
せきね・たかひろ/1995年4月19日生まれ、埼玉県出身。167センチ・61キロ。FC鶴ヶ島―浦和Jrユース―浦和ユース―浦和。今季通算30試合・6得点、J1通算51試合・8得点(第2ステージ15節終了時)。キレ味鋭いドリブルを武器に、積極的に仕掛けるアタッカー。右WBを主戦場に、左サイドにも対応する。
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