【U-22日本代表】関根貴大――沸き立つ責任感と結果への渇望

カテゴリ:日本代表

小田智史(サッカーダイジェスト)

2015年10月27日

上々の実戦デビュー。手倉森監督を唸らせた“間をもたらすプレー”。

得意のドリブル突破だけでなく、ボールの引き出し方、タイミングのずらし方、パスの狙いどころの良さは、攻撃に幅を持たせる意味でチームにとって大きな「発見」(手倉森監督)だった。 写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)

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 U-22代表の初陣で、期待を裏切らないプレーを見せるあたり、さすがである。

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 キックオフ約1時間前、配られたメンバーリストのスタメン欄には「関根貴大」の文字が記されていた。前日のミーティングで映像を交えながら「背後を狙う動きやタイミングを確認した」という関根は、4-4-2の右サイドハーフとして先発出場。良いイメージで臨めたと話すだけあって、序盤から待ち望んだチャンスの舞台で自分のカラーを出していく。
 
 直前まで降り注いだ雨を吸ったスリッピーなピッチコンディションもあって、得意のドリブル突破は控え、流れのなかでサイドから中央へと入って行き、前線にスルーパスを供給してチャンスを作る。11分、ペナルティアーク付近で中島翔哉からボールを受けた関根は、すかさず遠藤航にスルーパスを通してチーム最初の決定機を演出すると、29分、33分と立て続けにボックス内の中島とのコンビで相手ゴールに襲い掛かった。
 
「自分に入った時にスピードアップや攻撃の変化を生めればいいなと。ゴール前に顔を出す回数、間で受けて作りのところに参加する部分はレッズとは違うけど、そういったところも求められてくると思っていたので、意識しながらプレーした」(関根)
 
 浦和のシステム(3-6-1)と代表のシステム(主に4-2-3-1、4-4-2)の違いは、かねてから懸念材料として挙げられていた。しかし、そういった周囲の不安を一掃するかのように、与えられたシステムにスムーズにアジャストしてみせた。中盤でボールを受けてタメを作る動きや、最終ラインからのパスをフリックで前線に流すプレーは、攻撃の潤滑油となり得る可能性を示したと言っても過言ではない。
 
「所属クラブと代表チームのやり方は違って当然ですけど、パッと入ってパッとできる、その頭の良さは、高い戦術理解度を見せてくれたなと」(霜田技術委員長)
 
「関根はドリブルとスピードがストロングの選手だけど、彼にはいい間がある。近くの選手に渡して自分が活きるとか、中に持ち込んで預けてより中に入って『そこに出したか』というスルーパスでバイタルを狙っているのが印象的だった。それは浦和ではあまり見られない“発見”だった。4-4-2のサイドでも十分アクセントになれることが、僕もチームメイトも分かったんじゃないですか」(手倉森監督)
 
 チームの“トップ2”が賛辞を送る一方、当の本人は自分にどこまでも厳しい。チームはスコアレスドロー、自身もシュート0本に終わり、「目に見えた結果を残せていない」「(満足できるレベルには)まだまだ遠い」と悔しさを滲ませた。攻撃面で太鼓判を押した指揮官もまた、守備に関しては「守備に関わるエネルギーはもう少し整理してあげないといけない」と注文を付けることを忘れなかった。

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