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マンツーマンの対応、質の低いファウルの改善が重要。カナダ戦の慎重な守備は、ドイツ戦につながるイメージが明確に

カテゴリ:日本代表

清水英斗

2022年11月19日

仕方ないとは言えないファウルが多かった

ドイツ戦は我慢の守備を強いられる時間帯が長くなるはず。自陣での不要なファウルは避けたい。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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 次は2失点目。PKを取られた場面も気になるところだ。

 この場面に限らず、山根視来、久保建英、柴崎岳の3人は、ファウルで無ければ1対1を止められないシーンが目立った。遅れて足を出したり、遅れたから手で相手を引っ張ったりと、質の低いファウル、という言い方はおかしいが、仕方ないとは言えないファウルが多かった。

 その多くが相手のチャンスに転換している。敵陣やミドルゾーンでファウルを与えるのは構わないが、自陣のゴール近く、直接放り込まれるエリアに入った後は避けたいところだ。

 自陣での守備は大事なポイントになる。カナダ戦は相手の3枚回しに対し、積極的にハイプレスに行くというよりは、行ける時だけ前へ行き、駄目なら無理をせず下がって5レーンを埋めることが意識された。特に右サイドに入った相馬は、丁寧に最終ラインや中盤をカバーするポジションを取っていた。
 
 ドイツもカナダ同様、3枚回しを使う。さらに前線は両サイドに1枚、残りが真ん中の密度を高めて、アグレッシブな5レーンの同時攻めを得意とする。おそらくドイツ戦はカナダ戦以上に、自陣で我慢の守備を強いられる時間帯が長くなるはずだ。今回のカナダ戦の慎重な守備は、ドイツ戦につながるイメージが明確にあったのではないか。

 ただし、そうなると自陣の守備対応が大きな課題になるわけで、選手個々がファウルでしか止められない場合は、セットプレーの失点リスクが増してしまう。それでは勝てない。引き分けも厳しい。

 今回の試合で守備の脆弱性が明らかになった選手は、カナダ戦に限らず、以前から同様の傾向があった。つまり、もはや一朝一夕には解決できないということ。同点で迎えた終盤など互いに疲れが見える緊迫の時間帯に、彼らがピッチに立つリスクは避けたい。ここは采配でカバーしてほしいところだ。

取材・文●清水英斗(サッカーライター)

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