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金田喜稔がカナダ戦を斬る!「柴崎の“らしさ”が久々に光った一戦。前線からのプレスが見られなかったのが理解できない」

カテゴリ:連載・コラム

サッカーダイジェストWeb編集部

2022年11月18日

ファウルの数が多いとW杯では上に行けない

W杯前最後のテストマッチで敗戦。23日にはドイツとの初戦を迎える。とにかくしっかりコンディションを整えてほしい。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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 それと、不必要なファウルが多かったのも気になった。最後にペナルティエリア内で山根が相手を倒してしまい、PKを献上して逆転ゴールを決められてしまった。押し込まれていた前半も両サイドでFKを与えては、セットプレーから危ない場面を作られていたよね。いかに反則を取られないように粘り強い守備をするかが重要。ファウルの数が多いと、ワールドカップでは上に行けないよ。

 敵陣でカウンターを狙いに行ってファウルを取られる分にはいいけど、自陣でブロックを作って守っているなかでのファウルは致命傷。ドイツやスペインといった強豪国を相手にするならなおさら、セーフティに守る上手さが必要だ。

 終盤には1-1の状況で、これ以上失点をしないために、南野に代えて吉田を投入し、4バックから3バックに変更したね。相手の2トップに対し、3センターバックで数的優位を作ったことで、しっかりビルドアップができるようにもなった。
 
 それなら4バックの時にも、2枚のセンターバックの間にボランチが1人下りて、数的優位を作ることができたはず。ダブルボランチの片方が必ず下りるという決め事や、選手間の共通理解を高めていく必要がある。

 本大会の初戦で戦うドイツは、最近の試合を見ても、格下との試合で接戦だったりと、あまり調子が良くないようだね。付け入る隙はあるはず。日本の選手には、スペインを含めて大国としての歴史は尊重すべきだけど、相手をリスペクトしすぎないメンタルの整理も大切だ。

 ドイツを相手に勝ち切るのは難しいけど、簡単に負けない力を日本は持っていると思う。とにかくしっかりコンディションを整えて、できるだけ26人全員がピッチに立てる準備をして、23日の初戦を迎えてほしいと願うばかりだ。

【著者プロフィール】
金田喜稔(かねだ・のぶとし)/1958年2月16日生まれ、64歳。広島県出身。現役時代はドリブルの名手として知られ、中央大在学中の1977年6月の韓国戦で日本代表デビューを飾り、代表初ゴールも記録。『19歳119日』で記録したこのゴールは、現在もなお破られていない歴代最年少得点である。その後は日産自動車(現・横浜)でプレーし、1991年に現役を引退。Jリーグ開幕以降はサッカーコメンテーター、解説者として活躍している。

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