ファウルの数が多いとW杯では上に行けない
それと、不必要なファウルが多かったのも気になった。最後にペナルティエリア内で山根が相手を倒してしまい、PKを献上して逆転ゴールを決められてしまった。押し込まれていた前半も両サイドでFKを与えては、セットプレーから危ない場面を作られていたよね。いかに反則を取られないように粘り強い守備をするかが重要。ファウルの数が多いと、ワールドカップでは上に行けないよ。
敵陣でカウンターを狙いに行ってファウルを取られる分にはいいけど、自陣でブロックを作って守っているなかでのファウルは致命傷。ドイツやスペインといった強豪国を相手にするならなおさら、セーフティに守る上手さが必要だ。
終盤には1-1の状況で、これ以上失点をしないために、南野に代えて吉田を投入し、4バックから3バックに変更したね。相手の2トップに対し、3センターバックで数的優位を作ったことで、しっかりビルドアップができるようにもなった。
敵陣でカウンターを狙いに行ってファウルを取られる分にはいいけど、自陣でブロックを作って守っているなかでのファウルは致命傷。ドイツやスペインといった強豪国を相手にするならなおさら、セーフティに守る上手さが必要だ。
終盤には1-1の状況で、これ以上失点をしないために、南野に代えて吉田を投入し、4バックから3バックに変更したね。相手の2トップに対し、3センターバックで数的優位を作ったことで、しっかりビルドアップができるようにもなった。
それなら4バックの時にも、2枚のセンターバックの間にボランチが1人下りて、数的優位を作ることができたはず。ダブルボランチの片方が必ず下りるという決め事や、選手間の共通理解を高めていく必要がある。
本大会の初戦で戦うドイツは、最近の試合を見ても、格下との試合で接戦だったりと、あまり調子が良くないようだね。付け入る隙はあるはず。日本の選手には、スペインを含めて大国としての歴史は尊重すべきだけど、相手をリスペクトしすぎないメンタルの整理も大切だ。
ドイツを相手に勝ち切るのは難しいけど、簡単に負けない力を日本は持っていると思う。とにかくしっかりコンディションを整えて、できるだけ26人全員がピッチに立てる準備をして、23日の初戦を迎えてほしいと願うばかりだ。
【著者プロフィール】
金田喜稔(かねだ・のぶとし)/1958年2月16日生まれ、64歳。広島県出身。現役時代はドリブルの名手として知られ、中央大在学中の1977年6月の韓国戦で日本代表デビューを飾り、代表初ゴールも記録。『19歳119日』で記録したこのゴールは、現在もなお破られていない歴代最年少得点である。その後は日産自動車(現・横浜)でプレーし、1991年に現役を引退。Jリーグ開幕以降はサッカーコメンテーター、解説者として活躍している。
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【PHOTO】ドバイのアル・マクトゥーム・スタジアムに駆け付けた日本代表サポーター!
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ドイツを相手に勝ち切るのは難しいけど、簡単に負けない力を日本は持っていると思う。とにかくしっかりコンディションを整えて、できるだけ26人全員がピッチに立てる準備をして、23日の初戦を迎えてほしいと願うばかりだ。
【著者プロフィール】
金田喜稔(かねだ・のぶとし)/1958年2月16日生まれ、64歳。広島県出身。現役時代はドリブルの名手として知られ、中央大在学中の1977年6月の韓国戦で日本代表デビューを飾り、代表初ゴールも記録。『19歳119日』で記録したこのゴールは、現在もなお破られていない歴代最年少得点である。その後は日産自動車(現・横浜)でプレーし、1991年に現役を引退。Jリーグ開幕以降はサッカーコメンテーター、解説者として活躍している。
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