指揮官にとっての「最大の理解者」

現状はボランチの控えと見られている。自身の立ち位置に不安を覚えたかもしれないが、「日本代表の勝利にプライオリティを置く」とフォア・ザ・チームを貫く。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)
グループステージの3試合を考えても、アグレッシブに出ていきたい場面は必ず訪れる。27日のGS2戦目のコスタリカ戦はその筆頭だ。そこで柴崎の鋭い縦パスと、一瞬のひらめきが発揮されれば、日本はゴールに近づく。
ロシア大会のベルギー戦で原口の先制弾をお膳立てしたようなキラリと光るプレーを、カナダ戦では大いに期待したいところだ。
2021年10月の最終予選・サウジアラビア戦で失点に直結するパスミスを犯して以来、レギュラーを外れ、この1年間の柴崎は遠藤・守田・田中の台頭をベンチから見る機会が多かった。
自分自身の立ち位置に不安を覚えたことも少なくなかったはずだ。が、そこで自分のエゴを出さず、常にフォア・ザ・チーム精神を前面に出せるのが、彼の良さだ。
9月シリーズの際も、静かにこう語っていた。
「今は本当に難しい時期で、競争とチームワークで感情が折り重なる大事な時ですけど、個人的には日本代表の勝利にプライオリティを置いて、どれだけ行動できるかを常に考えてやっていきたい。いろんな考え方を持った選手がいてもいいと思いますけど、全てはワールドカップで勝利するための準備であってほしいです」
ロシア大会のベルギー戦で原口の先制弾をお膳立てしたようなキラリと光るプレーを、カナダ戦では大いに期待したいところだ。
2021年10月の最終予選・サウジアラビア戦で失点に直結するパスミスを犯して以来、レギュラーを外れ、この1年間の柴崎は遠藤・守田・田中の台頭をベンチから見る機会が多かった。
自分自身の立ち位置に不安を覚えたことも少なくなかったはずだ。が、そこで自分のエゴを出さず、常にフォア・ザ・チーム精神を前面に出せるのが、彼の良さだ。
9月シリーズの際も、静かにこう語っていた。
「今は本当に難しい時期で、競争とチームワークで感情が折り重なる大事な時ですけど、個人的には日本代表の勝利にプライオリティを置いて、どれだけ行動できるかを常に考えてやっていきたい。いろんな考え方を持った選手がいてもいいと思いますけど、全てはワールドカップで勝利するための準備であってほしいです」
そういった冷静さと広い視野を持つ人間性に、森保一監督は惚れ込んでいるのだろう。2018年9月のチーム発足時から絶大な信頼を寄せ、何かあるとマンツーマンで対話を重ねてきた。
柴崎はそんな指揮官にとっての「最大の理解者」と言っても過言ではない。それを汲み取ったうえで、ピッチ内外から指摘すべき点は指摘し、自分なりにチームを支えていく必要があるのだ。
そのうえで、他のボランチ陣には持ち合わせていないキラーパスや創造性といった部分をどう出していくのか。まずはカナダ戦の一挙手一投足だ。この試合で前向きな感触を残し、本番につなげてほしいものである。
取材・文●元川悦子(フリーライター)
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そのうえで、他のボランチ陣には持ち合わせていないキラーパスや創造性といった部分をどう出していくのか。まずはカナダ戦の一挙手一投足だ。この試合で前向きな感触を残し、本番につなげてほしいものである。
取材・文●元川悦子(フリーライター)
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