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我慢と辛抱のシーズンを戦い抜いた仲川輝人。3年ぶりJ1制覇の背景にあった30歳アタッカーの“人間的成長”

カテゴリ:Jリーグ

藤井雅彦

2022年11月06日

ピッチ上でエゴは一切見せず。心掛けた“チーム優先”

神戸戦ではチームの3点目を挙げ、勝利に貢献。これが横浜のシーズンラストゴールとなった。写真:滝川敏之

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 数字や結果の部分では、2019年と比べるべくもない。2020年以降は負傷に苦しめられる時間も長く、本来の輝きをコンスタントに放てたとは言い難い。

 それでも今年7月に節目の30歳の誕生日を迎えたチームの中軸として、欠かせない存在になっていたのもまた事実。ウォーミングアップのランニングでは相変わらず最後方が定位置でも、試合前の円陣ではチームの雰囲気を考えながら声を出すアクションを織り交ぜるなど、物事を俯瞰する術を身につけた。

 グループへの関わり方の変化は、選手としてだけでなく人間そのものが成長した証だ。本人は「周りが見えるようになったり、視野が広がったり、それも成長なのかなと。いい意味で少しは大人に近づいてきたのかなと思う」とおどけたが、チーム優先の行動と言動を心掛けていたのはゴールシーンからも見て取れる。
 
 自身はアシスト役に回るケースも多く、「自分ももっと得点の部分で貢献したい」という思いは強い。だがピッチ上でエゴは一切見せない。仲間のゴールを自身のゴールと同じように喜び、笑顔で肩を組み、ベンチメンバーのところへ走った。

 すべては、勝利のため。すべては、チームのため。

 一体感を醸成させる男が決めた横浜のシーズンラストゴールは、ピッチ内外での貢献に対するご褒美だったのかもしれない。

取材・文●藤井雅彦(ジャーナリスト)

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