日本シリーズは毎試合が大熱戦の中、1年前の興奮を思い出すかのようなオリックスとヤクルトの闘いであった。

　オリックスが4勝2敗1分けで日本一を決めた。

　優勝したオリックスおめでとうございます。26年ぶりの日本一とは、努力が実り喜びも何倍と大きいだろうし、昨年のリベンジも含めて次に繋がる勝利を掴んだのでは……。

　タフなシーズンを送った両チームに、「お疲れ様でした」と言いたい。

　JリーグではJ2リーグのプレーオフ1回戦が行われた。３位の岡山が６位の山形に破れ下剋上となり、４位の熊本は５位の大分に先制点を奪われながらも逆転。最終的には引き分けに終わったが、リーグ戦で順位が上の熊本が２回戦に進出。入替戦進出の権利を懸けた戦いは、熊本－山形となり、熊本ホームで行なわれる。
 

　同じタイミングで我々JFLの試合が行なわれた。

　そして、プロサッカーとプロ野球の大きな試合があった翌日の新聞で、カズが１面を飾っているではないか……。

　これは凄い。

　そのチームは鈴鹿ポイントゲッターズなのである。このようなチャンスをしっかり掴み取れるようにクラブも成長していかなければいけない。

　カズが試合後の円陣の中心で選手に感謝の言葉を残した。ひとりの力では成し遂げられない事を知っている。サッカーとはグループのスポーツであり、決して上手い選手が出場できるとは限らない。

　テクニックのある選手が上から11番目まで選ばれる訳でもなく、足の速い順に11人が選ばれる訳ではない。

　そしてこれは監督の考え方によっても変わるだろうし、対戦相手によって変わる場合もある。

　大きなことを成し遂げた後にも他の選手をリスペクトする彼だからこそ、このシーンを1面にしたいと思う人たちがいるのであろう。

　今日の1面は当然のように日本代表のメンバー発表だったのだが、サッカーがスポーツ紙の1面を飾る。それもJFLの選手が……。これもまた珍しい。

　今週はJ１リーグの優勝が横浜F・マリノスか川崎フロンターレで決まる。そしてJ２リーグ自動降格と入替戦に回るチームも決まる。JFLは残り3試合。ベストを尽くす。

　サッカーはカタール・ワールドカップに向けて熱い日々が続く。

2022年11月２日
三浦泰年