3-4-2-1にして試合をクローズ
アメリカと、カタール・ワールドカップのグループステージで対戦する3チーム(ドイツ、コスタリカ、スペイン)は具体的な特長も異なるが、目の前の相手に対して、どうシミュレーションして臨むかというプランニングがあり、相手が変えてきた場合も含めてコミュニケーションが取れていたのだろう。そうしたことを踏まえて、遠藤にW杯の本番仕様になって来ているのかを聞いた。
「それはありますね。そんなに大きく変わってはないですけど、チュニジア戦(0-3)の反省というか、6月の活動が個人的にはすごく大きかったのかなと。ああやってうまくいかなかったっていうのがやっぱりあって、その現象に対して、どうするのという危機感を選手たちが持ちながら、今回の合宿に臨めている」
もちろん、チーム全体として戦術や役割の共有は全体ミーティングで行なわれるが、守田はユニット間でも、かなり個別のコミュニケーションが取られていたことを明かす。
「僕は左サイドだったので、建英とか雄太と話しました」という守田は、「守備のところは結構、前日も深く話しましたし、だから今日、そこまで押し込まれる展開もなくて、相手にボールを持たれる時間帯は多かったかもしれないですけど、怖さはなかったし、奪った後にチャンスに繋げられた」と語る。
そうしたところから後半、アメリカが明確な3バックに変更した状況でも、日本は一旦ハイプレスを自重しながら相手の様子を見て、改めて誰がどこに行くべきかを素早く確認。吉田麻也が前に出たところの裏返しから危ないミドルシュートを打たれた以外、ほとんどピンチらしいピンチは無かった。
そして終了間際の86分に原口元気を入れて、相手と鏡の3-4-2-1にして試合をクローズするなど、やりたいことがかなり出せての完勝というのは、現段階で高評価に値する。
「それはありますね。そんなに大きく変わってはないですけど、チュニジア戦(0-3)の反省というか、6月の活動が個人的にはすごく大きかったのかなと。ああやってうまくいかなかったっていうのがやっぱりあって、その現象に対して、どうするのという危機感を選手たちが持ちながら、今回の合宿に臨めている」
もちろん、チーム全体として戦術や役割の共有は全体ミーティングで行なわれるが、守田はユニット間でも、かなり個別のコミュニケーションが取られていたことを明かす。
「僕は左サイドだったので、建英とか雄太と話しました」という守田は、「守備のところは結構、前日も深く話しましたし、だから今日、そこまで押し込まれる展開もなくて、相手にボールを持たれる時間帯は多かったかもしれないですけど、怖さはなかったし、奪った後にチャンスに繋げられた」と語る。
そうしたところから後半、アメリカが明確な3バックに変更した状況でも、日本は一旦ハイプレスを自重しながら相手の様子を見て、改めて誰がどこに行くべきかを素早く確認。吉田麻也が前に出たところの裏返しから危ないミドルシュートを打たれた以外、ほとんどピンチらしいピンチは無かった。
そして終了間際の86分に原口元気を入れて、相手と鏡の3-4-2-1にして試合をクローズするなど、やりたいことがかなり出せての完勝というのは、現段階で高評価に値する。
もちろん、90分を細かく見れば攻守に課題はあったし、本大会でドイツやスペインが相手になれば、こうはいかない。W杯出場国のアメリカにしても、4年後の自国開催を見据えて、総勢50人のスタッフでドイツに来ているという。主力数人の怪我を抱えた状況で、この結果と内容を分析して、本大会に生かして行くはずだ。
日本は欧州組のコンディションが良かったというシンプルな理由もあるかもしれないし、直前に監督解任があった前回大会に比べて、非常に順調なことが逆に不安をよぎらせる部分もある。
それでも“ガラガラポン”ではなく、継続性を持ってロジカルに準備を進めることが本大会での勝率を上げ、積み上げの検証にも繋がるのは確か。その意味では、有意義なテストマッチになったことは間違いない。
アメリカ戦で内容も結果もポジティブだったことを受けて、森保監督が27日のエクアドル戦でどういったシステム選択、選手起用をしていくか気になるが、まずはアメリカ戦に出られなかった選手たちのモチベーションやコンディションを練習でチェックしておきたい。
取材・文●河治良幸
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日本は欧州組のコンディションが良かったというシンプルな理由もあるかもしれないし、直前に監督解任があった前回大会に比べて、非常に順調なことが逆に不安をよぎらせる部分もある。
それでも“ガラガラポン”ではなく、継続性を持ってロジカルに準備を進めることが本大会での勝率を上げ、積み上げの検証にも繋がるのは確か。その意味では、有意義なテストマッチになったことは間違いない。
アメリカ戦で内容も結果もポジティブだったことを受けて、森保監督が27日のエクアドル戦でどういったシステム選択、選手起用をしていくか気になるが、まずはアメリカ戦に出られなかった選手たちのモチベーションやコンディションを練習でチェックしておきたい。
取材・文●河治良幸
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