【日本代表】シリア戦で抜擢もあるか? ザルツブルクで結果を残す南野が進化した理由

カテゴリ:Jリーグ

五十嵐創(サッカーダイジェストWEB)

2015年10月07日

「ミスを減らして自分たちのサッカーをすることが重要」とアジア予選へのイメージもできている。

初選出だけあってコンビネーションは不安視されるが、チームメイトと積極的にコミュニケーションを取っているようだ。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

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 今回が初選出だけあって周囲とのコンビネーションには不安が残るものの、「自分から周りの選手に声かけていったりしました」と積極的にコミュニケーションを取り、チームに馴染む努力もしているようだ。

 オマーン入りが同じ飛行機だった本田には「飛行機のなかで挨拶だけさせてもらった」し、前所属のC大阪の先輩に当たる香川とも話し、「最近どうや?」と声をかけてもらっている。
 
 もちろん、会話だけでチームに溶け込めるとは思わないが、積極的にコミュニケーションを取っていれば、肝心のサッカーの話をする機会も必然的に増えていく。

 実際、南野は「サッカーの話をいろいろ聞けています」と手応えを感じているようで、それも代表チームに早く馴染もうと“予習”をしてきたからだろう。
 
「戦術的なところはあれですけど」と前置きしながらも、「(日本代表が目指す)素早い切り替えは、クラブ(ザルツブルク)と共通する部分だと思っていますし、そこは自分の良いところだと思っているので、表現できればいいと思っています」。

 また、「引いて守って一発あるぞ、というのがアジアの難しい戦いのパターンだと思いますが、今回も多分そうなると思っています。そのなかでミスを減らして自分たちのサッカーをすることが重要になってきます」とワールドカップ・アジア2次予選へのイメージも出来上がっている。
 
 本田圭佑、香川真司をはじめとするタレントが居並ぶ2列目は激戦区だが、付け入る隙がないわけではない。特に最終局面での崩しの精度や決定力については、これまでの2次予選でのゲームが証明するように、まだまだ改善の余地を残している。ゴール前での質とアイデアを備えた若武者にとって、この環境はチャンスと言って良いだろう。
 
「若い世代を信頼して使いたい。若い世代でも上手い選手がいれば躊躇なく代表に入れたい」という指揮官は、2018年のロシア・ワールドカップに向けた長いスパンでの構想も持っていると常々発言している。であれば、弱冠20歳のこのアタッカーは格好の人材。欧州での経験を経て着実に進化を続ける南野は、どこか攻撃面が停滞する日本代表の起爆剤になるかもしれない。
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