「驚くべき躍進の最大の立役者」不祥事による3度の退団を経てポルトガルで躍動!邦本宜裕は、ついに成熟できるか

カテゴリ:ワールド

沢田啓明

2022年09月15日

7月に飲酒運転で逮捕されて…

全北時代の邦本。7月に飲酒運転で逮捕され、契約解除に。 (C)Getty Images

画像を見る

 北九州市出身。地元のスポーツ少年団で技術を磨き、2013年、浦和レッズユースへ加入した。この年の10月に行なわれた天皇杯3回戦(対モンテディオ山形)でトップチームに初出場を果たすと、ミドルシュートを叩き込んで鮮烈なデビューを飾った。
 
 ところが、14年9月に不祥事を起こして退団を余儀なくされる。これが最初の挫折だ。故郷へ戻り、通信制高校で勉強しながら、公園で孤独な練習を続けた。
 
 15年1月、アビスパ福岡(当時J2)へ入団。4月末にデビューし、4試合に出場(無得点)。16年シーズンはカップ戦を含めて28試合に出場し、4得点を挙げた。
 
 しかし17年1月、「クラブの秩序を著しく乱した」という理由で契約を解除されてしまう。これが二度目の挫折だ。そこから7か月以上、無所属の状態が続いたが、18年1月、Kリーグの慶南FCに拾われた。
 
 すぐにレギュラーに定着し、この年は公式戦36試合に出場して5得点をマーク。チームのリーグ準優勝とAFCチャンピオンズリーグ(以下ACL)出場権獲得に貢献した。
 
 19年シーズンも好調で、4月、ACLの鹿島アントラーズ戦に出場すると、右からのクロスを左足ボレーで決めた。この試合を見た元日本代表の内田篤人は邦本を高く評価。後に「当時、(鹿島の)強化部長に獲得するよう何度も言った」と打ち明けている。
 
 20年1月、邦本はKリーグきっての強豪全北へ移籍する。ここでもすぐにレギュラーの座を掴み取り、2シーズン連続のリーグ制覇に寄与。Kリーグを代表するMFの一人となった。
 
 22年シーズンの前半戦も好調を維持していたが、またしてもピッチ外で失態を犯す。7月8日未明、飲酒運転で逮捕されたのである。
 
 韓国プロ・サッカー連盟は、暫定的に60日間の活動停止処分を下した。そして13日、クラブから契約を解除されるのだ。3度目の挫折である。
 
 こうして日本でも韓国でも居場所がなくなった男が、それから2週間後に流れ着いたのが、欧州最西先端の国の小クラブだった。
 
 自由奔放で創造性豊かなプレーには、ラテンの匂いが漂う。類稀な才能の持ち主なのは間違いない。しかし、浦和ユースを含めて4チームで3度、不祥事によりクラブを追われた選手など、数々の悪童を生んできたブラジルでも聞いたことがない。次にトラブルを起こしたら、さすがに救いの手を差し伸べるクラブはないのではないか。
 
 新天地で自らを律し、輝きを放ち続けられるか。それを土台として、さらなるキャリアアップを実現できるか――。
 
 邦本はいままさに分岐点に立っている。人間として成熟できるか否かが、今後のキャリアと人生の明暗を分けるのではないだろうか。
 
文●沢田啓明

【著者プロフィール】
1986年にブラジル・サンパウロへ移り住み、以後、ブラジルと南米のフットボールを追い続けている。日本のフットボール専門誌、スポーツ紙、一般紙、ウェブサイトなどに寄稿しており、著書に『マラカナンの悲劇』、『情熱のブラジルサッカー』などがある。1955年、山口県出身。
【関連記事】
「可愛さの破壊力すげぇ」「セクシー」なでしこ岩渕真奈が眩いビキニ姿を披露! 熊谷紗希とバカンスを楽しむ様子が反響
「私の過ちのために…」飲酒運転で契約解除→ポルトガル移籍の邦本宜裕がようやく発した“謝罪の言葉”。韓国ファンはどう受け止めた?
「自制できない選手だった」飲酒運転で契約解除となった邦本宜裕の“リアル評”を韓国紙が検証!「SNSから削除するとは…」
「J3のレベルより低いはずはない」富山の中国代表MF、1か月出番なしに母国メディアが嘆き!「元五輪代表の主将がチラシ配りしかできないのなら…」
「欧州とは違う」日韓戦惨敗で揺れる韓国。英雄パク・チソンが旧態依然のシステムに苦言。「最も深刻だと感じるのは…」

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト いよいよJ開幕目前!
    2月9日発売
    2023シーズン
    J1&J2リーグ
    開幕ガイド
    順位予想や見所など総点検!
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト まもなく再開のCLを特集!
    2月2日発売
    完全保存版
    チャンピオンズリーグ全史
    激闘の記憶を徹底網羅
    最新ベスト16展望も!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVol.38
    1月13日発売
    岡山学芸館が初優勝!
    第101回高校選手権
    決戦速報号
    全47試合を完全詳報
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ