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降格圏に沈む清水、巻き返しへ光明は見えているのか? 失点の時間帯は明らかな課題だが得点力に不安は少ない

カテゴリ:Jリーグ

前島芳雄

2022年07月18日

「負けてしまいましたが、確実にベースが固まってきた」

ゼ・リカルド監督が就任して約1か月。少しずつ指揮官の戦い方が浸透し、試合内容にも表われ始めている。(C)SOCCER DIGEST

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 光明については、まず点が取れていることが挙げられる。リカルド監督就任以降の6試合は無得点がなく、1試合平均1.83得点。エースのチアゴ・サンタナが6試合で4ゴールと調子を上げてきたことも大きい。

 その2トップの相棒の神谷優太も好調を維持しており、カルリーニョス・ジュニオも今節で良い動きが光った。プロ初ゴールを決めた山原は、セットプレーキッカーやピンポイントクロスの供給役としても乗ってくるだろう。

 降格するチームは得点力不足に苦しんでいることが多いが、その意味では清水は不安が少ない。今節は出場できなかった北川航也も、2週間後の7月31日に行なわれる次節・鳥栖戦には試合に絡んでくる可能性があり、U-23アジアカップでU-21日本代表の一員として鮮烈な活躍を見せた現在負傷中の鈴木唯人も8月早めに復帰できるだろう。

 さらに得点力のあるMFヤゴ・ピカチュウの獲得も発表され、今後も攻撃に関してはプラス材料が多い。
 
 そしてもうひとつ大きいのは、選手たちが少しずつ自信を掴んでいることだ。試合後の神谷の言葉がそれを象徴している。

「負けてしまいましたが、確実にベースが固まってきたなというのは、選手たち自身も実感しています。終わったときは全体的に良い顔をしていたというか、すごくポジティブな声が多かったので、あとは本当に結果がついてくればというところだと思います」

 リカルド監督が就任してから約1か月。少しずつではあるが着実に新監督の戦い方が浸透し、試合内容にも表われ始めている。選手たちに前向きな気持ちや自信を与えることに長けているとの定評のある指揮官は、試合後、次のように語っている。

「我々は正しい方向に向かっていると思いますが、やり続けなければいけない。良い結果は、ハードワークを続けることによって得られるものだと思います」

 幸い今節は残留に争いへ向けてライバルとなる下位チームたちも勝利を得られていないので、勝点差はあまり広がっていない。やり続けることが結果につながってくるのが早いのか、手間取るのか。その時間差が清水の命運を分けてくるのではないだろうか。

取材・文●前島芳雄(スポーツライター)

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