【神戸】奇策で立ち向かったFC東京戦。完敗も“らしさ”が見られた一戦に

カテゴリ:Jリーグ

本田健介(サッカーダイジェスト)

2015年09月13日

カウンターに対応しきれずに3失点。

前田(20番)を止め切れずにハットトリックを許す。守備陣は悔いの残る結果となった。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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 FC東京のインサイドハーフを務めた米本は語る。
 
「前半に苦しい時間はあったが、みんなと話し合いながら上手くできたと思う。攻められても慌てずにしっかり守って、1点を奪って流れを変える。そういう形ができた。(神戸のシステムは)想定していなかったけど、3バックの相手は何回もやっているし、慌てる必要性はなかった」
 
 その言葉どおり、38分にはチョン・ウヨンの縦パスを米本に奪われると、最後は前田に強烈な一発でネットを揺らされる。絵にかいたようなショートカウンターでの失点。後半も同点に追い付こうと圧力を掛けて、FC東京陣内に攻め込んだが、カウンターから2点を失い、敗れ去った。
 
 ただ、完敗に終わったこの日の神戸の出来は決して非難されるようなものではないようにも感じる。相手の徹底的な対策を立て、“勝つ手段”を必死に探し、自らのペースに持ち込もうとするその姿勢は少なくとも心惹かれるものがあった。もし前半の攻勢時に点を取れていれば……、考え出せばキリがないが、そんな“たられば”が頭をもたげてしまう内容だった。
 
「これでリーグ戦は厳しくなった」(岩波)のは事実。しかし、まだナビスコカップ初優勝の可能性を残す。FC東京の強さを見せられたゲームではあったが、“相手の長所”を消しにかかる、自らのスタイルを表わした神戸にとって、次戦へ顔を向けられるゲームとなった。
 
取材・文:本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
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