【ブラインドサッカー日本代表】悲願のパラリンピック初出場へ、大逆転なるか!?

カテゴリ:特集

海江田哲朗

2015年09月05日

紋切り型の称賛には、誰ひとりとして値打ちを見出していない。

さまざまな事業を展開し、知名度を高めるブラインドサッカー。日韓戦では976人の観衆が詰めかけた。写真:海江田哲朗

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 近年、飛躍的に知名度を高め、発展を遂げているブラインドサッカーの強みは、「ハンディキャップを背負った障がい者のスポーツ」といった従来の枠組みを飛び越え、社会との接点を次々に作り出し、事業を多方面に展開してきた点にある。
 
 小、中学生を対象にした体験型授業「スポ育」は、昨年度、約2万1000人が参加。企業研修にも活用されるなど、ダイバーシティ(多様性)の必要性が求められる時代ともマッチした。
 
 さまざまな人々を巻き込むことで、支援者を着実に増やす。こうした事業と、普及・強化への取り組み、ふたつが両輪となってブラインドサッカーの躍進を支えている。
 
 昨年は世界選手権を初めて開催。全試合有料とし、約8000人の観客を集めた。そこで得たノウハウは今大会の運営にも活かされている。
 
「裾野を広げていくとともに、代表でも成果を挙げたい。見方によっては『あいつら勝てないスポーツじゃん』とバッサリやられてしまう」と日本ブラインドサッカー協会の松崎英吾事務局長が語るように、欲しいのは結果だ。勝利だ。
 
「懸命に頑張る姿に感動した」といった紋切り型の称賛には、誰ひとりとして値打ちを見出していない。
 
 ただし、状況は厳しい。2位のイランが勝点を取りこぼさない限り、日本は残り2戦で大量得点が必要になる。
 
「得点を取れるだけ取り、リオへの扉をこじ開けたい」(魚住監督)
 
 7日の決勝進出に向け、大逆転のシナリオは成就するか。
 
取材・文●海江田哲朗(フリーライター)

初のパラリンピック進出へ向けて、「得点を取れるだけ取り、リオへの扉をこじ開けたい」と語る魚住監督。大会終盤の大逆転に期待したい。写真:海江田哲朗

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