左サイドの崩しには、見るべき部分もあった。
【左サイド|香川と宇佐美の連係向上は、数少ない好材料】
単調だった右に比べると、後半の左サイド攻撃には見るべき部分もあった。宇佐美が出場した65分以降に、コンビネーションで崩し切る場面が見られたからだ。
ボランチを経由して左サイドにボールが入ると、良いタイミングでトップ下の香川がフォロー。宇佐美の仕掛けに連動してワンツーの壁役になり、エリア内に侵入する場面を作っている。宇佐美のフィニッシュが甘く、ゴールには至らなかったが、狙いとする地上戦での崩しが機能した形だった。
こうしたコンビネーションによるチャンスメイクは、日本代表の武器であるのは間違いない。ボランチの長距離砲が期待できない現状では、なおさら局面を打開できる技術レベルの高い選手の存在は貴重だ。疲れの見えたカンボジアが相手だったとはいえ、香川と宇佐美のコンビネーションが噛み合ってきたのは、この試合で見えた数少ない好材料と言えるだろう。
一方で、気になるのが、先発出場した武藤の状態だ。左SBの長友とのコンビネーションプレーは皆無で(長友が冴えなかったこともあるが)、決定機に絡んだのは42分の香川へのパスくらい。逆サイドからのクロスに合わせるタイミングも悪く、中央へカットインしてミドルを放つくらいしか目立ったプレーがなかった。
シュートの意識が高いのはポジティブに受け止められるが、別の言い方をすればパターンが少ないともとれる。周囲との連動よりも、個人突破の比重が高い今のプレースタイルを続けるのであれば、CFのほうが可能性は広がるかもしれない。
単調だった右に比べると、後半の左サイド攻撃には見るべき部分もあった。宇佐美が出場した65分以降に、コンビネーションで崩し切る場面が見られたからだ。
ボランチを経由して左サイドにボールが入ると、良いタイミングでトップ下の香川がフォロー。宇佐美の仕掛けに連動してワンツーの壁役になり、エリア内に侵入する場面を作っている。宇佐美のフィニッシュが甘く、ゴールには至らなかったが、狙いとする地上戦での崩しが機能した形だった。
こうしたコンビネーションによるチャンスメイクは、日本代表の武器であるのは間違いない。ボランチの長距離砲が期待できない現状では、なおさら局面を打開できる技術レベルの高い選手の存在は貴重だ。疲れの見えたカンボジアが相手だったとはいえ、香川と宇佐美のコンビネーションが噛み合ってきたのは、この試合で見えた数少ない好材料と言えるだろう。
一方で、気になるのが、先発出場した武藤の状態だ。左SBの長友とのコンビネーションプレーは皆無で(長友が冴えなかったこともあるが)、決定機に絡んだのは42分の香川へのパスくらい。逆サイドからのクロスに合わせるタイミングも悪く、中央へカットインしてミドルを放つくらいしか目立ったプレーがなかった。
シュートの意識が高いのはポジティブに受け止められるが、別の言い方をすればパターンが少ないともとれる。周囲との連動よりも、個人突破の比重が高い今のプレースタイルを続けるのであれば、CFのほうが可能性は広がるかもしれない。