「サキは確実にボールを扱うことができる」
3月22日行われたCL準々決勝パリ・サンジェルマン戦のファーストレグでも、ホームで全体的に優勢な試合運びを見せたバイエルンだったが、セットプレーから2失点。84分にはドイツ代表MFクララ・ビュールの見事なFKで1点を返したが、同点に追いつくことはできなかった。
この試合でショイアー監督は熊谷をアンカーで起用したのだが、その理由については試合後の記者会見で次のように語っている。
「フィジカルに強い相手攻撃陣を警戒して、センターバックに強さのある選手を起用しようと思った。それにサキは確実にボールを扱うことができる選手だし、一列前で起用して攻守のバランスを取ろうというイメージがあった」
フライブルク時代に猶本光を高く評価していた監督だ。中盤における構成やゲーム作りへのこだわりがある。この試合で、熊谷に求めたものもそう。攻守の起点としてゲームをコントロールする部分が大切だった。
バイエルンは戦術的によくトレーニングされていると感じさせられるプレーがたくさん見られた。パスを前線にあてて落として相手をずらせてスペースに走りこむ。サイドアタックをうまく生かしてチャンスを作る。その際に大切になるのは起点づくりとなる丁寧なビルドアップ。熊谷を起点に左右へ展開したり、縦パスを入れたりしてリズムに変化をつけていた。
この試合でショイアー監督は熊谷をアンカーで起用したのだが、その理由については試合後の記者会見で次のように語っている。
「フィジカルに強い相手攻撃陣を警戒して、センターバックに強さのある選手を起用しようと思った。それにサキは確実にボールを扱うことができる選手だし、一列前で起用して攻守のバランスを取ろうというイメージがあった」
フライブルク時代に猶本光を高く評価していた監督だ。中盤における構成やゲーム作りへのこだわりがある。この試合で、熊谷に求めたものもそう。攻守の起点としてゲームをコントロールする部分が大切だった。
バイエルンは戦術的によくトレーニングされていると感じさせられるプレーがたくさん見られた。パスを前線にあてて落として相手をずらせてスペースに走りこむ。サイドアタックをうまく生かしてチャンスを作る。その際に大切になるのは起点づくりとなる丁寧なビルドアップ。熊谷を起点に左右へ展開したり、縦パスを入れたりしてリズムに変化をつけていた。
一方、守備では前半、パリSG攻撃陣のスピードについていけずにピンチとなる場面があり、熊谷も後手に回って突破を許してしまうシーンがあった。後半は4-2-3-1としたことで、熊谷の動きの質と行動範囲がぐっとアップ。タイミングよく相手に寄せて何度も相手のアタックを阻止すれば、攻撃の起点としてチームを動かした。
試合には負けたものの、ショイアー監督は内容には合格点を付与。「前半からいいアクションができていた。最後のパスで正確性を欠いていたし、いくつかのシーンで慌ててしまったものの、それでも試合を通して優勢的にすすめられたし、内容的にはハイレベルだったと思う。パリのクオリティはわかっていた。終盤1-2にしたのは大事。チームパフォーマンスには満足。パリでのセカンドレグでチャンスはある」と振り返っていた。
アウェーでのセカンドレグは、17分に1点を先制されるも、2分後に熊谷のゴールで1点を返すと、後半にも1点を挙げて、アグリゲートスコア3-3で追いつく。だが、延長戦で勝ち越しを許し、2試合合計3-4でベスト4進出は叶わなかった。
【動画】CL準々決勝のパリSG戦で熊谷が決めた追い上げ弾
「バイエルンでCLを優勝したい」
リヨンで前人未到のCL5連覇を経験している熊谷は、入団時にそう語っていた。その目標は来シーズンに持ち越された。バイエルンの悲願である欧州制覇――。その鍵を握るのが、攻守のバランスをコントロールする日本の主将であるのは、来季も変わらないはずだ。
文●中野吉之伴
【動画】ドイツ戦、スペイン戦で勝機はあるのか。関塚隆に訊く「W杯本大会への10の質問」
【PHOTO】日本代表を応援する「美女サポーター」を厳選!
試合には負けたものの、ショイアー監督は内容には合格点を付与。「前半からいいアクションができていた。最後のパスで正確性を欠いていたし、いくつかのシーンで慌ててしまったものの、それでも試合を通して優勢的にすすめられたし、内容的にはハイレベルだったと思う。パリのクオリティはわかっていた。終盤1-2にしたのは大事。チームパフォーマンスには満足。パリでのセカンドレグでチャンスはある」と振り返っていた。
アウェーでのセカンドレグは、17分に1点を先制されるも、2分後に熊谷のゴールで1点を返すと、後半にも1点を挙げて、アグリゲートスコア3-3で追いつく。だが、延長戦で勝ち越しを許し、2試合合計3-4でベスト4進出は叶わなかった。
【動画】CL準々決勝のパリSG戦で熊谷が決めた追い上げ弾
「バイエルンでCLを優勝したい」
リヨンで前人未到のCL5連覇を経験している熊谷は、入団時にそう語っていた。その目標は来シーズンに持ち越された。バイエルンの悲願である欧州制覇――。その鍵を握るのが、攻守のバランスをコントロールする日本の主将であるのは、来季も変わらないはずだ。
文●中野吉之伴
【動画】ドイツ戦、スペイン戦で勝機はあるのか。関塚隆に訊く「W杯本大会への10の質問」
【PHOTO】日本代表を応援する「美女サポーター」を厳選!