「オフェンシブ過ぎると」と批判に指揮官は反論
カウンターへの対処はバイエルンがずっと抱えている課題だ。ジョゼップ・グアルディオラ、ユップ・ハインケス、そしてハンジ・フリックもそこで苦労した。自分達が誇るオフェンス力を損なうことなく、どのようにバランスを見出すのか。
ユリアン・ナーゲルスマン監督はまだその点で納得のいく答えを見つけ出せていない。それこそ3バック+両翼にセルジ・ニャブリとコマンを配置するシステムはあまりにオフェンシブ過ぎると批判を受けるほど。若き指揮官は「今シーズンで一番悪いプレーをしていたのはボーフムとフュルトの前半で4-2-3-1だった」と反論し、「基本的に我々が思い描いているサッカーはシステムには依存しない」と強調している。
とはいえ、もちろん、現状で問題ないと思っているわけではない。ナーゲルスマンはキャプテンのマヌエル・ノイアーをはじめ、トーマス・ミュラー、ロベルト・レバンドフスキ、キミッヒといった主軸選手と頻繁に意見交換をしていると明かしている。
「選手の意見は非常に重要だ。選手のアイデアや刺激に私はいつでもオープンだ。これまでもそうやってきた。チームからのフィードバックは、取り組んでいる内容や戦術に関しては満足しているということだった」
ユリアン・ナーゲルスマン監督はまだその点で納得のいく答えを見つけ出せていない。それこそ3バック+両翼にセルジ・ニャブリとコマンを配置するシステムはあまりにオフェンシブ過ぎると批判を受けるほど。若き指揮官は「今シーズンで一番悪いプレーをしていたのはボーフムとフュルトの前半で4-2-3-1だった」と反論し、「基本的に我々が思い描いているサッカーはシステムには依存しない」と強調している。
とはいえ、もちろん、現状で問題ないと思っているわけではない。ナーゲルスマンはキャプテンのマヌエル・ノイアーをはじめ、トーマス・ミュラー、ロベルト・レバンドフスキ、キミッヒといった主軸選手と頻繁に意見交換をしていると明かしている。
「選手の意見は非常に重要だ。選手のアイデアや刺激に私はいつでもオープンだ。これまでもそうやってきた。チームからのフィードバックは、取り組んでいる内容や戦術に関しては満足しているということだった」
大舞台での試合経験についてはそれこそ選手のほうがあったりする。そんな選手の声に耳を傾け、やるべき点をまとめていく。秘めている爆発力はやはり半端ないのだ。ザルツブルクとのセカンドレグでは攻撃陣が躍動し、7-1の大勝を飾ることができた。
試合前にトーマス・ミュラーは「プレッシャーはある。僕らは勝ち抜けなきゃならないし、勝ち抜けたい。ここで負けたら順風満帆ではないことは明らかだ」と話していたが、こうしたプレッシャーがかかる試合こそ、バイエルンの選手が望んでいる舞台であるのもまた事実だ。ミュラーは当たり前のように語る。
「チャンピオンズ・リーグの試合にはプレッシャーがある。それは僕らがしばらくブンデスリーガで感じることができなかったものだ。自分達の目標を成し遂げて勝ち進むことができたら、今季は非常にいいシーズンになる」
心の底から誰もが「この試合は本気の本気で臨まなければ」という共通意識で結ばれたときのバイエルンは強い。プレッシャーを確かな力に替えることができるチームだというのを改めて証明して見せた。ザルツブルクを下したバイエルンはこれで20年連続の準々決勝進出となる。ヨーロッパ・サッカー界で唯一無二の記録だ。
シーズン終盤は、指揮官のマネジメントがことさら重要になってくる。ナーゲルスマンは前述のボーフム戦後に、「今週のトレーニングでは緊張感を感じられなかった。そのまま前半のような流れになってしまった」とこぼしていたが、そういう精神状態をうまくコントロールする手腕が期待されている。
どの試合でも前線から激しくプレスをかけ続け、相手を圧倒し、5、6点を奪うのは難しい。バイエルンの選手も人間だ。どこかでガス抜きが必要なのだ。毎試合100点満点の試合内容を求めるのは、自分達を苦しめることになる。時には、試合運びをコントロールする比率を高めたり、守備バランスを整えたり、若手選手に出場機会を与えたりして、「1-0の勝利でも問題なし」と割り切ることが、シーズンを最後まで走り抜けるには必要なのだ。
34歳の智将がここからどのようにチームを導いていくのか。選手とどのような融合を果たしていくのか。シーズン終盤へのラストスパートが始まる。
文●中野吉之伴
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試合前にトーマス・ミュラーは「プレッシャーはある。僕らは勝ち抜けなきゃならないし、勝ち抜けたい。ここで負けたら順風満帆ではないことは明らかだ」と話していたが、こうしたプレッシャーがかかる試合こそ、バイエルンの選手が望んでいる舞台であるのもまた事実だ。ミュラーは当たり前のように語る。
「チャンピオンズ・リーグの試合にはプレッシャーがある。それは僕らがしばらくブンデスリーガで感じることができなかったものだ。自分達の目標を成し遂げて勝ち進むことができたら、今季は非常にいいシーズンになる」
心の底から誰もが「この試合は本気の本気で臨まなければ」という共通意識で結ばれたときのバイエルンは強い。プレッシャーを確かな力に替えることができるチームだというのを改めて証明して見せた。ザルツブルクを下したバイエルンはこれで20年連続の準々決勝進出となる。ヨーロッパ・サッカー界で唯一無二の記録だ。
シーズン終盤は、指揮官のマネジメントがことさら重要になってくる。ナーゲルスマンは前述のボーフム戦後に、「今週のトレーニングでは緊張感を感じられなかった。そのまま前半のような流れになってしまった」とこぼしていたが、そういう精神状態をうまくコントロールする手腕が期待されている。
どの試合でも前線から激しくプレスをかけ続け、相手を圧倒し、5、6点を奪うのは難しい。バイエルンの選手も人間だ。どこかでガス抜きが必要なのだ。毎試合100点満点の試合内容を求めるのは、自分達を苦しめることになる。時には、試合運びをコントロールする比率を高めたり、守備バランスを整えたり、若手選手に出場機会を与えたりして、「1-0の勝利でも問題なし」と割り切ることが、シーズンを最後まで走り抜けるには必要なのだ。
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