AZで100試合達成の菅原由勢。日本で出番を失った若武者がオランダ強豪で“不動の存在”になるまで――。「何段階ステップアップしたんですかね!?」【現地発】
カテゴリ:海外日本人
2022年04月04日
「U-18プレミアリーグでプレーした半年後にELで…」
U-20ワールドカップで示した自身の強みとは、“攻撃に関わる回数”“守備でやられないこと”“一対一の強さ”“ビルドアップ”など。つまりSBとしてベーシックなことをしっかりやりきることで、欧州のスカウトたちに自分をアピールしたのだ。
ベスト16で韓国に負けた翌日、菅原はAZからオファーが来ていることを知らされた。契約を結んで月日が経ってから本人も知ったことだが、AZはグループリーグの最初の2
試合を視察した段階でオファーを出していた。
「AZが本当に僕のことをよく見てくれた。ありがたいですね。僕はU-20ワールドカップに人生をかけていてた。海外に行かなきゃという強い意志を持っていた。AZは日本だとそんなに有名じゃないクラブですけれど、リーグ優勝もカップ優勝もあるし、チャンピオンズ・リーグに出たこともあるようなクラブだと知っていたので、すごく光栄だった。
他の海外クラブからも話がありましたが、『AZが一番いいクラブだ。すぐに行く』ということで(移籍候補が)AZ一本になった。実際に入ってみたら、自分が想像していたより良いクラブだった。本当に感謝しかないです」
ベスト16で韓国に負けた翌日、菅原はAZからオファーが来ていることを知らされた。契約を結んで月日が経ってから本人も知ったことだが、AZはグループリーグの最初の2
試合を視察した段階でオファーを出していた。
「AZが本当に僕のことをよく見てくれた。ありがたいですね。僕はU-20ワールドカップに人生をかけていてた。海外に行かなきゃという強い意志を持っていた。AZは日本だとそんなに有名じゃないクラブですけれど、リーグ優勝もカップ優勝もあるし、チャンピオンズ・リーグに出たこともあるようなクラブだと知っていたので、すごく光栄だった。
他の海外クラブからも話がありましたが、『AZが一番いいクラブだ。すぐに行く』ということで(移籍候補が)AZ一本になった。実際に入ってみたら、自分が想像していたより良いクラブだった。本当に感謝しかないです」
AZ移籍1年目の菅原は、リーグ開幕戦で挨拶代わりのゴールを決めた。ヨーロッパリーグ(EL)のプレーオフではアントワープとの延長戦にもつれ込む激闘を制し、本選に出場してマンチェスター・ユナイテッドなどと戦った。
「(Jリーグでの)チャンスを失った半年後、ヨーロッパリーグをオールド・トラフォードでプレーしていたわけですから、人生、何があるかわかりませんね。サッカーは自分の手でなんとでも変えることのできる世界でもある――。そのことをすごく感じましたね。12月にU-18プレミアリーグでプレーした半年後にはELでプレーしたんです。どんだけステップアップしたんだよという話ですよね。何段階ステップアップしたんですかね!? 僕もびっくりしました」
ノルウェー代表の右SBヨナス・スベンソン(現アダナ・デミルスポル=トルコ)という強烈なライバルがいたが、アルネ・スロット監督(現フェイエノールト)は時にはウイングにコンバートしてでも菅原に出場機会を与えた。トップチームでの出場機会がなかった週明けには、AZリザーブチームの一員としてオランダ2部リーグの舞台で経験を積ませた(今回の100試合出場にAZリザーブチームでの12試合は含まず)。
「そういうことも含めて、AZには感謝してます。21歳で100試合出場。海外で簡単なことではないと思います」
「海外で簡単なことではない」とは?
「ポジションを取るのもそう。出場するのもそう。海外に出て1年目は怪我をしたり、環境に馴染めなかったり、ゴタゴタがあったり、いろいろあるじゃないですか。そういった中で1年目からコンスタントに試合に出ていて、今季は公式戦全試合に出ることができている。まだまだというのは十分に承知してますが、ここまでは悪くないステップを踏めていると思います」
今シーズン残るは6試合。3位のフェイエノールトとの差はわずか勝点3だ。EL(予選4回戦から)出場権を獲得するために――。菅原は「毎試合、決勝戦のつもりで戦います」と誓った。
取材・文●中田徹
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「(Jリーグでの)チャンスを失った半年後、ヨーロッパリーグをオールド・トラフォードでプレーしていたわけですから、人生、何があるかわかりませんね。サッカーは自分の手でなんとでも変えることのできる世界でもある――。そのことをすごく感じましたね。12月にU-18プレミアリーグでプレーした半年後にはELでプレーしたんです。どんだけステップアップしたんだよという話ですよね。何段階ステップアップしたんですかね!? 僕もびっくりしました」
ノルウェー代表の右SBヨナス・スベンソン(現アダナ・デミルスポル=トルコ)という強烈なライバルがいたが、アルネ・スロット監督(現フェイエノールト)は時にはウイングにコンバートしてでも菅原に出場機会を与えた。トップチームでの出場機会がなかった週明けには、AZリザーブチームの一員としてオランダ2部リーグの舞台で経験を積ませた(今回の100試合出場にAZリザーブチームでの12試合は含まず)。
「そういうことも含めて、AZには感謝してます。21歳で100試合出場。海外で簡単なことではないと思います」
「海外で簡単なことではない」とは?
「ポジションを取るのもそう。出場するのもそう。海外に出て1年目は怪我をしたり、環境に馴染めなかったり、ゴタゴタがあったり、いろいろあるじゃないですか。そういった中で1年目からコンスタントに試合に出ていて、今季は公式戦全試合に出ることができている。まだまだというのは十分に承知してますが、ここまでは悪くないステップを踏めていると思います」
今シーズン残るは6試合。3位のフェイエノールトとの差はわずか勝点3だ。EL(予選4回戦から)出場権を獲得するために――。菅原は「毎試合、決勝戦のつもりで戦います」と誓った。
取材・文●中田徹
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