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ギラギラ感を漂わす三笘、安定感抜群の板倉…東京五輪世代のさらなる台頭で“世界8強”も見えてくる

カテゴリ:日本代表

元川悦子

2022年03月25日

「ここから本大会に出場する選手はガラッと変わる」

的確なカバーリングなどで豪州の攻撃をシャットアウト。板倉の一挙手一投足は目を見張るものがあった。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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 上田にしても、69分の素早いトラップからの右足シュートには速さと鋭さが感じられ、相手もヒヤッとしただろう。ボールを収める部分の課題があるため、今回は浅野拓磨(ボーフム)に先発1トップの座を譲ったが、次のベトナム戦ではスタメンが有力。その一挙手一投足次第では、大迫勇也(神戸)からのレギュラー奪取もないとは言えない。

 豪州戦ではベンチに陣取った久保建英(マジョルカ)や旗手怜央(セルティック)などグングン伸びている東京五輪世代が現主力を脅かし、抜き去るくらいの勢いを示して初めて、日本はカタールでのベスト8入りが見えてくるのかもしれない。

 森保監督も今後、「世界で勝つ準備をしたうえで、いろんな選手をもう一度見たい」と熱望しているだけに、A代表未招集の伊藤洋樹(シュツットガルト)ら新たな東京五輪世代が今の集団に割って入ることも大いに期待したいところだ。

「チャンスが与えられた選手が結果を出すと、チームがすごく活気づくと思います。ここから本大会に出場する選手はガラッと変わる。ロシアの時も最後の1試合でメンバーが変わった」と吉田は若手台頭の意義と熾烈なサバイバルの始まりをこう評した。

 となれば、代表経験豊富な年長者も安泰とは言い切れない。特に強い危機感を口にするのが長友だ。

「若い選手は吸収力が全然違う。一つの試合で一気に化けることもある。僕自身、もう一度、足もとを見つめ直してより努力しないと、W杯にはたどり着けない。そういう思いを抱いています」と本人は語気を強めた。
 
 最終予選の序盤3戦で2敗という最悪のスタートを強いられたことで、彼らベテランは激しい逆風にさらされ、カタール切符を掴んだ今も厳しい立場にいる。それを跳ね返すのは自身の力しかない。30代の年長者と東京五輪世代がお互いに刺激を与え、切磋琢磨しあう関係を築ければ、日本代表の総合力は確実にアップする。そういう好循環が重要なのだ。

 豪州という難攻不落な相手を倒したことで、日本のレベルはもう一段階、上がるはず。そのうえで、果たして8か月後の本大会をどう戦うのか。スタメンを勝ち取る東京五輪世代は増えていくのか。いずれにせよ、若い力でより活性化され、フレッシュな状態になった代表の今後から目が離せない。

取材・文●元川悦子(フリーライター)

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