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【セルジオ越後】王者川崎が早くも初黒星、疑惑の一発退場… Jリーグは波乱含みの幕開けだね

カテゴリ:Jリーグ

サッカーダイジェストWeb編集部

2022年02月25日

Jリーグはもっと審判のステイタスや責任について考えるべき

G大阪のパトリックと鹿島の鈴木が競り合いで交錯。微妙な判定となったが…。写真:田中研治

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 開幕戦で話題となったのが前述したガンバ対アントラーズの一戦で起きたパトリックの一発退場だった。パトリックがアントラーズの鈴木ともつれ合って、ラフプレーをしたという判定だったようだけど、実際には彼の腕が当たったのかどうかも微妙なところで、映像では鈴木がパトリックの足を押さえつけているようにも見えた。主審によるオン・フィールド・レビューもなかったから物議を醸す結果となってしまったね。

 不思議だったのは、なぜこのケースでオン・フィールド・レビューが発動されなかったのかということ。これだけ不確かな要素や現場で確認できていなかったことがあったにもかかわらず、主審もVAR側もなぜ映像で確認しようと(させようと)しなかったのか。これじゃあ何のためにVARがあるのか分からないよね。
 
 一発退場というのは、試合展開をガラッと変えてしまう大きな出来事だ。場合によっては試合を壊してしまう可能性もある。そんなリスクもあることは重々分かっているとは思うが、カードを出す立場の主審はそれを肝に銘じてほしい。ゲームを面白くするのも、つまらないものにしてしまうのも審判の判断に委ねられている部分は大きいよ。

 でも、だからこそ僕は審判の待遇や職業としてのステイタスを上げると同時に、審判の責任をもっと重く見るべきだと思うんだ。選手は勝つか負けるかに自分のサッカーキャリアや人生を懸けてやっている。結果を残せたかどうかで、周りの評価や年俸にも響いてくる。

 もちろん、審判側だって「いや俺たちも人生懸けてやっている」という人もいるかもしれないけど、今回のようにいわくつきの判定が起きても、審判委員会やJリーグは何も見解を出せないじゃない。配信番組でちょっと取り上げた程度で、主審のほうは次の試合も何もなかったかのように笛を吹いているのに、パトリックは次の試合に出られなくなって、鈴木のほうも「ファウルしてるじゃないか」と名指しされ疑惑の目で見られたりもしている。他のメディアも滅多に審判の名前を取り上げたりはしないよね。

 最近はプロフェッショナル・レフェリーも増え始めているとはいえ、まだまだJリーグの審判は閉鎖的な組織で守られている存在だよ。海外だったら、疑惑の判定をした主審は大々的に名前を取り上げられて、ジャッジの正否もいろんな角度から分析される。別に誰かをつるし上げようというわけではなく、プロの世界で分析や考察は当然のこと。だからこそ、Jリーグも審判のステイタスや責任について、もう少し考えるべきじゃないかな。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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