捲土重来を期して臨んだJ2の舞台。勝利後に秋田監督が語ったのは…
自分たちの強みを存分に生かし、かつ相手のウイークポイントも突く。チームキャプテンを務める牟田は、秋田監督の指導を受ける中で、口酸っぱく言われていることがあるという。
「チームとして、勝利から逆算をしたサッカーをすることです」
「チームとして、勝利から逆算をしたサッカーをすることです」
オリジナル10の一角である千葉から勝ち取った歴史的初勝利は、鹿島イズムの象徴とも言える“勝利への逆算”を追求した結果だろう。
秋田監督が初めて監督として指揮を執った2010年の京都では、シーズン途中就任という難しい状況の中、結果的にJ1残留を果たせなかった。また二度目の監督挑戦となった13年の町田でも、シーズン途中解任という憂き目に遭っている。岩手をJ2昇格に導き、監督として“捲土重来”を期して挑んだJ2の舞台。それだけに、本人にとっても、さぞうれしい“初勝利”かと思われた。しかし、試合後の秋田監督はその喜びに浸るよりも、「岩手の人たちを喜ばせることが自分の使命感」と語った。
個人的な思いは全くの二の次。岩手のために知略を尽くす秋田監督の動向から、ますます目が離せない。
取材・文●郡司 聡(フリーライター)
秋田監督が初めて監督として指揮を執った2010年の京都では、シーズン途中就任という難しい状況の中、結果的にJ1残留を果たせなかった。また二度目の監督挑戦となった13年の町田でも、シーズン途中解任という憂き目に遭っている。岩手をJ2昇格に導き、監督として“捲土重来”を期して挑んだJ2の舞台。それだけに、本人にとっても、さぞうれしい“初勝利”かと思われた。しかし、試合後の秋田監督はその喜びに浸るよりも、「岩手の人たちを喜ばせることが自分の使命感」と語った。
個人的な思いは全くの二の次。岩手のために知略を尽くす秋田監督の動向から、ますます目が離せない。
取材・文●郡司 聡(フリーライター)