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【三浦泰年の情熱地泰】カズ効果で実感した見られることの大切さと、長友佑都が示した「リバウンド・メンタリティ」について

カテゴリ:連載・コラム

三浦泰年

2022年02月04日

自由な発信ができる時代において、厳しい批判が分かりやすく個人へ届くようになっている

自身に集中していた批判に対して、パフォーマンスで応えた長友。見事な“リバウンドメンタリティ”を見せた。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

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 今のサッカー界、日本でも世界から地域リーグ、少年サッカーまでたくさんの情報が入る時代になり、たくさんの人が世界のサッカーを知ることが出来るようになっている。

 そしてそれを自由に発信できるようになっているのは、サッカーやスポーツの世界だけではなく、全ての世界で情報発信、意見などを言える。それはSNSの発展によるものでもある。
 
 そんな中で、選手も厳しい批判を浴び、そしてそのプレッシャーを跳ね返していかなければいけない。それは以前もメディアなどを通じて行なわれていたことではあるが、今はより分かりやすく個人へ届くようになっている。

 そんな中で長友のパフォーマンスが良かったのも嬉しかった。正しく彼は、「リバウンド・メンタリティ」、こんちくしょうという気持ち、見返してやるという気持ちをピッチ上に表現した。

 今回は僕と一緒に仕事をしているコーチの森本氏と話したことで締めたい。

 日本では「減価償却」と言う言葉がある。よく耳にする言葉だ。使った物の価値は、使われた時間とともに減っていき償却される。家は年数が経つほど価値がなくなっていく。

 何処かサッカー選手でも年をとっていくと、「プレーヤーとして価値がなくなっている」と見る人たちが増えている。

 しかし今の時代、家も建ててから使いやすくリフォームしたり、また古くなった物に価値が生まれて来ているともいう。絵であったり、車でもそうだ。歌などは永遠に価値を保っている。

 それを「増価蓄積」と言うらしい。ベテランが必要な理由である。

 長友がまだ日本代表として増価蓄積を示すことが出来た試合。そんな試合が見れて嬉しかった。

 そしてJFLの鈴鹿にはカズ。J1の札幌には小野伸二。磐田にはヤット(遠藤保仁)。J2の横浜FCには中村俊輔がいる。そして地域リーグ関東1部の南葛SCではイナ(稲本潤一)とコンちゃん(今野泰幸)が入団発表した。本山もマレーシアで頑張っていて、YS横浜(J3)には松井大輔もいる。

 増価蓄積していた選手たちが今年も躍動してくれるであろう。

 僕もしっかりした増価蓄積を示せるようサッカーを楽しめればと思う。

2022年2月3日節分
三浦泰年
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