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改めて問う!日本代表は森保監督の采配・マネージメントでW杯を勝ち抜けるのか? ライバルを圧倒した今だからこそ精査が必要だ

カテゴリ:日本代表

加部 究

2022年02月02日

不測の事態をこうして乗り切れたことを、指揮官は重要な教訓としてほしい

吉田、冨安のCBコンビを欠いた日本だが、2連勝でグループ2位の座をキープした。写真:JMPA代表撮影

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 現状ではMFの3人が不可欠の原動力となっており、特に守備型だった守田の落ち着き払ったキープと判断は出色で、田中もデュッセルドルフのシャツを着た時とは別人のように溌剌と躍動した。加えて別格のエースとして際立つ伊東は、代えの効かない存在として定着しつつある。また批判の矢面に立った長友佑都も、この夜は肉薄しかけたかに見えた中山雄太を再び突き放した。35歳の奮闘は、結果的に交代出場のライバルに大きな心理的重圧をかけたようで、後からピッチに立った24歳のチャレンジャーは何か爪痕を、という意識が逆に判断を鈍らせたようだ。
 
 ただし不動のCBがふたりとも消えた不測の事態をこうして乗り切れたことを、指揮官は重要な教訓としてほしい。実は序列は日々変化しており、全幅の信頼を置く存在も消耗するし、どんな潜在能力の持ち主も機会を与えなければ枯れていく。遠藤を休ませて守田のアンカーを試すなら残り数分間は少な過ぎるし、いくら好調でも再三ロングスプリントを繰り返した伊東の消耗は考慮するべきだ。

 これでホームゲームを戦えない気の毒なオーストラリアに次戦で敗れなければ、ほぼ本大会行きのチケットは手に入る。ただし史上最もタレントに恵まれた日本代表の目標は出場することではない。ライバルに快勝した今だからこそ、改めてこの采配、マネージメントで、日本代表の能力を最大化し世界での瀬戸際の攻防を制することができるのか、そこを精査する必要があると思う。

取材・文●加部 究(スポーツライター)
 
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