シーズン開幕目前! ザルツブルク2年目の南野拓実が挑む熾烈な生存競争

カテゴリ:ワールド

山口裕平

2015年07月23日

サイドハーフのポジションを6人で奪い合う熾烈なポジション争い。

昨季はリーグ優勝を飾ったものの、南野は最後まで定位置を掴みきれなかった。今季は、熾烈なポジション争いに打ち勝てるか。(C) Getty Images

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 今季もポジション争いは熾烈だ。競争は昨季より激しさを増したと言ってもいい。19歳にしてオーストリア代表に名を連ね、今季から10番を背負うラツァーロを筆頭に、6人でふたつのサイドハーフのポジションを争うことになるのだ。
 
 レンタルから戻ったアタンガや南野と同期加入で昨季はあまり出場機会のなかったレイナもアピールを続けており、南野は開幕前の2試合ともにベンチからの途中出場だ。ただ、南野自身そのことは特に気に留めておらず、好パフォーマンスを見せてカップ戦初戦では結果も残している。
 
 ザルツブルクの紅白戦は対外試合と変わらないレベルにあり、2年目でもまったく気を抜けない。レベルアップにはうってつけの環境で、毎日の練習が充実しているという。
 
 それぞれの実力が伯仲しているだけに、ポジション争いから抜け出していくために必要なものはやはり結果だろう。もっとも、結果を求めていくことは入団当初から口にし続けており、その意識はこれまでと変わらない。
 
 しかし、チームとして求められる動きをこなしつつゴール前に飛び出す機会は確実に増えており、ゴールにより近いところでプレーしようとする意識は、昨季にも増して強い。
 
 レバークーゼン戦でもFWが頭でそらしたところに走り込み、相手DFに強引に競り勝ってGKと1対1の決定機を作り出した。残念ながら、GKをかわして放ったシュートは相手DFに防がれ、ゴールにはならなかった。
 
 課題はフィニッシュだ。昨季も決定機を作りながら決め切れず、自らの手で優勝を決めることができなかった。相手をかわした後のゴール前での落ち着き。それが重要だ。
 
 新シーズン、個人としてもチームとしてもやるべきことは変わらない。継続したスタイルのなかで、南野はどんな成長を見せてくれるだろうか。
 
取材・文:山口裕平
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