２列目は、右から青森山田の藤森颯太（３年）、関東一の肥田野蓮治（３年）、静岡学園の古川陽介（３年）を並べた。藤森は、精度の高いプレースキックと右サイドからの仕掛けで敵を悩ませ、準決勝で３つ、決勝で２つのアシストをマーク。ランキングトップの５アシストを記録したサイドアタッカーは、ロングスローでも脅威を与えた。

“カンイチ”の10番・肥田野は、手本としている元ドイツ代表メスト・エジル（フェネルバフチェ）よろしく、独特のボールキープと多彩な左足のキックで次々にチャンスを構築。開幕戦で５点に絡めば、矢板中央との３回戦で１ゴール・１アシストをマークするなど、ブレイクを果たした。

　その肥田野が牽引する関東一に準々決勝で敗れた“タレント軍団”静学の中で、一際眩い輝きを放ったのが古川だ。初戦の徳島商戦の華麗な一撃に続き、３回戦の宮崎日大戦では衝撃の３人抜き弾を叩き込む。藤森に次ぐ４アシストうぃマークした点を踏まえても、８強で散ったとはいえ、ベスト11に相応しいインパクトだった。

　２列目の次点は、14年ぶりのベスト４に入った高川学園の10番・林晴己（３年）。自慢の技巧を随所に発揮し、奇抜なセットプレー“トルメンタ”とともに強烈な印象を残した。
 

　最後に、１トップは青森山田の名須川真光（３年）だ。ゴール嗅覚に長け、すべてワンタッチで４得点をゲット。高い決定力を見せつけただけでなく、前線からのハイプレスも評価に値する。

　１試合５発を含む７ゴールで得点王に輝いた阪南大高の鈴木章斗も候補だったが、３回戦で青森山田に敗れたこともあり、ここでは外れてもらった。

　サッカーダイジェスト選定の大会ベストイレブンは以下の通り。

【GK】
佐藤瑠星（大津／３年）

【DF】
丸山大和（青森山田／３年）
池田健人（関東一／３年）
三輪椋平（青森山田／３年）

【MF】
松木玖生（青森山田／３年）
宇野禅斗（青森山田／３年）
森田大智（大津／３年）
藤森颯太（青森山田／３年）
肥田野蓮治（関東一／３年）
古川陽介（静岡学園／３年）

【FW】
名須川真光（青森山田／３年）

構成●サッカーダイジェストWeb編集部