――このところのユベントスをどう見ている？　“君のクラブ”を？
 
「チャンピオンズ・リーグの決勝は現地に行ったよ。ベルリンにね。すごく興奮して、ピッチに降りたい衝動に何度も駆られた。
 
　バルセロナという最強のチームが相手で、残念な結果に終わってしまったけど、ユベントスは称賛に値するプレーをしたと思う。このファイナルだけじゃなく、シーズンを通してずっとね。
 
　スクデットとコッパ・イタリアを獲って、チャンピオンズ・リーグもあと一歩のところまで行った。この結果が、ユベントスの素晴らしさを物語っていると思うよ」
 
――アッレグリ監督の効果は？
 
「大きいと思う。突然だったよね、チームを任されたのが。しかも（スクデット３連覇中の）物凄く強いチームを。それなのに、自分らしいやり方で、より強く、よりまとまったチームを作り上げた。ひと言で言うと、非常に素晴らしかったよ」
 
 
――アレは追われるようにしてユベントスを後にし、オーストラリアに行ったよね。2012年だ。クラブ幹部との間には溝ができてしまったけど、でも、最近はそれも徐々に埋まってきているようだ。そうじゃない？
 
「アンドレア・アニエッリ会長と何度か会って、いろいろと話をしたよ。いまのところは、まだ何も具体的に進展してはいないけど、将来的には何かあるかもしれない。本当に長い間プレーしたからね、ユベントスとの絆は深いんだ。当たり前だよね」
 
――とにかく現時点で確かなのは、新シーズンは『スカイスポーツ』でセリエAとBの試合の解説をすることだね？
 
「そう。解説の仕事は前にもしたことがあって、嫌いじゃない。実際、楽しんでできるし、TVの前の視聴者も楽しんでくれたら嬉しいね」
 
インタビュー：パオロ・フォルコリン（ガゼッタ・デッロ・スポルト）　interview by Paolo FORCOLIN/Gazzetta dello Sport
翻訳：利根川晶子