「僕たちの代は日本一の景色を誰も見られなかった悔しさがある反面…」
だが、筑波大のインカレは準々決勝で幕を閉じた。同時に山原の大学サッカーも幕を閉じた。
「メンバー外になった選手も、次の試合に出るために全力で準備してくれたり、ベンチ外の選手たちもスタンドでの立ち振る舞いやサポートなど、それぞれがやるべきことをやってくれた。自分で考えて行動できる選手が多いので、僕の言葉が伝わっていると思った。だからこそ、結果で応えられなかった自分が悔しい。みんなの思いを背負ってピッチに立ったつもりだったので、結果で恩返しをできなかったことは本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです」
「メンバー外になった選手も、次の試合に出るために全力で準備してくれたり、ベンチ外の選手たちもスタンドでの立ち振る舞いやサポートなど、それぞれがやるべきことをやってくれた。自分で考えて行動できる選手が多いので、僕の言葉が伝わっていると思った。だからこそ、結果で応えられなかった自分が悔しい。みんなの思いを背負ってピッチに立ったつもりだったので、結果で恩返しをできなかったことは本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです」
それでも、後悔ばかりではない。
「僕たちの代は日本一の景色を誰も見られなかった悔しさがある反面、この4年間、全力で走りきったと胸を張って言えるので清々しい気持ちもあります」
来年、山原は正式にプロサッカー選手としての人生をスタートさせる。確実に今までより厳しい環境の中でのプレーとなるが、責任感が強く、自覚も十分の彼であれば、間違いなくチームの主軸として躍動できるだろう。仲間への感謝と恩返しはプロでの活躍で実現させるはずだ。
取材・文●安藤隆人(サッカージャーナリスト)