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【U-18プレミアリーグ前半戦総括】EAST編|“負けない”鹿島を追う大宮、青森山田、市船…。輝きを放った注目のタレントは?

カテゴリ:高校・ユース・その他

安藤隆人

2015年07月15日

【前半戦ベストプレーヤー】青森山田はプロ加入内定のCB常田、FW神谷が攻守の柱に。

青森山田はFW神谷がJユース仕込みのテクニックで攻撃のタクトを振るう。

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 鹿島ユースの町田浩樹は188センチの高さを活かした空中戦に加え、巧みなラインコントロールでチームをリーグ最少失点に導いている。本人も「セットすべきところと強気に行くべきところが整理出来ている」と語るように、試合の流れを読みながらメリハリのあるライン操舵ができているのは鹿島の強みだ。
 
 守の町田とともに、攻撃面で鹿島を支えるのがFW垣田裕暉だ。186センチの高さがあり、強烈なヘッドと屈強なポストプレーに加え、ゴール前での冷静さで得点ランキング2位の7ゴールを叩き出した。攻守のふたりの存在が快進撃の原動力となっている。
 
 2位につける大宮ユースの2トップ、川田拳登と黒川淳史の高速アタックは一見の価値ありだ。ともにスピードがあり、「お互いの距離感は常に見ていて、お互いに活きるように、フリーランニングにこだわっている」(黒川)と、コンビネーションは抜群だ。
 
 またCB北西真之とボランチの山田陸の正確なキックも、大宮2トップの威力を引き出している。とりわけ山田はポジショニングのバランス感覚にも優れ、高い技術と献身的なプレーで、攻守の要となっている。
 
 来季の仙台加入が内定している青森山田の常田克人は、188センチの高さと対人の強さが光るCB。U-18日本代表で安定感抜群のGK廣末陸の存在も大きく、廣末のコーチングと常田の強さがマッチして、組織的な守備を構築している。
              
 今季、東京Vユースから青森山田に移ったFW神谷優太は、相手の激しい守備にも動じず、その高い技術を正確かつスピーディに繰り出しては、攻撃にリズムを生み出す。来季の湘南加入内定も納得のプレーを見せつけている。
 
 伝統的な堅守を誇る市立船橋は、U-17日本代表の2年生CB杉岡大暉が、高い守備力と高精度のフィードでチームを後方から支え、プロ入りが濃厚な椎橋慧也が攻守の柱となって安定感のある戦いぶりを見せている。
 
 さらに、椎橋とともにプロ入りが確実視されているFW永藤歩が持ち前のフィジカルとスピードで相手DFを翻弄。そこで生まれた隙を2年生MFの高宇洋が巧みに突いてチャンスを作る場面が頻繁に見られた。
 
 上位4チームは攻守ががっちり噛み合っているからこその順位と言えるだろう。5位のFC東京U-18も、10ゴールで得点ランキングトップを独走するMF佐藤亮がチームを牽引。CB柳貴博、196センチの2年生GK波多野豪を軸に守備も堅い。攻守にタレントがおり、後半の巻き返しも期待できる。
 
 タレント豊富なプレミアリーグEAST。後半戦はどの選手が輝くのか注目だ。
 
取材・文:安藤隆人(サッカージャーナリスト)
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