ボールを奪った直後に後ろが手薄になる傾向が
2つ目は、カウンターのカウンター。ベトナムは5バックをベースにしながら、いざボールを奪うと左右のサイドバックが高い位置に出てきて、短い攻撃時間の中でも前がかりになってくる。こうした推進力は彼らの強みでもあり、弱みでもある。そこからフィニッシュに持ち込めればいいが、ディフェンス側がボールを奪った直後に後ろが手薄になっていることが多い。
そこからサイドのスペースを一気に突くことができれば、クロスやワイドな角度からのスルーパスに持ち込みやすい。ただし、ベトナムは中盤の細かいパスワークをほとんど使ってこないので、縦にボールを運んでくる流れのなかで、奪いどころをしっかりと共有していく必要がある。
またセカンドボールなどをうまく拾えた場合も、カウンターのカウンターを狙える状況かを見極めて、厳しければボールを保持するといった判断基準が求められてくる。
3つ目は、セットプレー。ベトナムは組織的だが、一人ひとりの守備の強度は最終予選のチームの中では最も落ちる。しかも吉田麻也や冨安健洋をまともにマークできる空中戦のスペシャリストはいないため、CKやワイドからのFKに正確にボールを合わせることができれば、高確率で決定的なシュートに結び付けられるはずだ。
その意味ではキッカーの存在も重要になるだろう。鎌田大地、田中、柴崎岳あたりが候補になるが、中盤のスタメン構成で変わってくる。
ベトナムがどれだけ好チームと言っても隙はある。だからこそ善戦しながら4試合で10失点している訳だが、今回は日本が欧州組のうち11人が移動中の問題でベトナム入りが遅くなるなど、コンディション面での不利は避けられない。直前のJリーグを欠場した酒井宏樹も無事チームに合流しているが、万全の状態で試合に出られるかは微妙なところだ。
そこからサイドのスペースを一気に突くことができれば、クロスやワイドな角度からのスルーパスに持ち込みやすい。ただし、ベトナムは中盤の細かいパスワークをほとんど使ってこないので、縦にボールを運んでくる流れのなかで、奪いどころをしっかりと共有していく必要がある。
またセカンドボールなどをうまく拾えた場合も、カウンターのカウンターを狙える状況かを見極めて、厳しければボールを保持するといった判断基準が求められてくる。
3つ目は、セットプレー。ベトナムは組織的だが、一人ひとりの守備の強度は最終予選のチームの中では最も落ちる。しかも吉田麻也や冨安健洋をまともにマークできる空中戦のスペシャリストはいないため、CKやワイドからのFKに正確にボールを合わせることができれば、高確率で決定的なシュートに結び付けられるはずだ。
その意味ではキッカーの存在も重要になるだろう。鎌田大地、田中、柴崎岳あたりが候補になるが、中盤のスタメン構成で変わってくる。
ベトナムがどれだけ好チームと言っても隙はある。だからこそ善戦しながら4試合で10失点している訳だが、今回は日本が欧州組のうち11人が移動中の問題でベトナム入りが遅くなるなど、コンディション面での不利は避けられない。直前のJリーグを欠場した酒井宏樹も無事チームに合流しているが、万全の状態で試合に出られるかは微妙なところだ。
気候的には酷暑にならないと予想されるが、攻守の強度で圧倒できないことを想定して、守備で気をつけるところと攻撃の狙いを共有して臨む必要がある。
またアウェーゲームで絶対的に勝点3が求められる難しい状況のなかで、早い時間帯にリードを奪えないと、チームがメンタル的にぐらつき、ベトナム側につけ入る隙を与えてしまう危険もある。できるだけコンディションが良い選手を起用していくことは大事だが、試合展開に応じてゲームをコントロールしていけるかどうかも大事なポイントになってくる。
今回は合流が遅れた欧州組にはキャプテンの吉田と冨安のセンターバックコンビをはじめ、南野拓実や伊東純也といった主力、さらにオーストラリア戦で重要な役割を果たした守田英正も含まれる。そうした状況で、中盤の要である遠藤航はもちろんのこと、柴崎あたりがキーマンになってくるかもしれない。
取材・文●河治良幸
【PHOTO】W杯アジア最終予選ベトナム、オマーン戦に臨む日本代表招集メンバーを一挙紹介!
またアウェーゲームで絶対的に勝点3が求められる難しい状況のなかで、早い時間帯にリードを奪えないと、チームがメンタル的にぐらつき、ベトナム側につけ入る隙を与えてしまう危険もある。できるだけコンディションが良い選手を起用していくことは大事だが、試合展開に応じてゲームをコントロールしていけるかどうかも大事なポイントになってくる。
今回は合流が遅れた欧州組にはキャプテンの吉田と冨安のセンターバックコンビをはじめ、南野拓実や伊東純也といった主力、さらにオーストラリア戦で重要な役割を果たした守田英正も含まれる。そうした状況で、中盤の要である遠藤航はもちろんのこと、柴崎あたりがキーマンになってくるかもしれない。
取材・文●河治良幸
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