選手サイドと合意すればユーベも移籍を止めるのは難しい。
バルセロナの会長選挙に出馬を表明しているジョアン・ラポルタ元会長が「当選したらポグバを獲得する」と公約するなど、今夏のメルカート(移籍マーケット)最大の注目株となっているポール・ポグバ。しかしユベントスは、あらゆる打診に対して売却の意思は一切ないと、けんもほろろの対応を繰り返している。
最初に獲得に動いたのは、マンチェスター・シティだった。「移籍金8000万ユーロ(約112億円)+交換要員」という大型のオファーを用意したが、コンタクトを受けた選手サイド(代理人はイブラヒモビッチやバロテッリと同じミーノ・ライオラ)は年俸1200万ユーロ(約14億4000万円)を要求。シティはこれで尻込みせざるを得なくなった。
続いてアプローチしたのはチェルシー。ライオラはマンCに対してほどは吹っかけなかったものの(年俸1000万ユーロ=約14億円を要求)、チェルシーで一番の高給取りであるエデン・アザールでも年俸は800万ユーロ(約11億2000万円)であり、オファーは700万ユーロ(約9億8000万円)止まりだった。
そして、最もご執心なのがバルセロナ。すでにアリエド・ブライダSDとジョゼップ・マリア・バルトメウ会長がユベントスとライオラの双方にコンタクトを取っていたが、そこにラポルタまでが参入する格好になっている。
ラポルタはポグバに対して「ラポルタが当選したらバルセロナに行く」というコメントを出させようとすらしたが、もちろん選手サイドはこれを拒否。7月18日に会長選挙の決着がつくまでは、新たな動きはなさそうだ。
いずれにしても、ユベントスはバルセロナと交渉のテーブルに着くことについては積極的ではない。なによりバルサはFIFAから2016年まで選手獲得禁止の処分を受けており、もし今夏交渉が成立したとしても、今シーズンはユーベに留まることになる。
1年後の移籍が決まっている状況でプレーを続けるというのは、クラブと選手の双方にとって好ましくないというのがユーベの立場だ。
とはいえ、バルサ、あるいはどこか他のクラブがライオラの要求を呑んで選手サイドと合意に達してしまえば、ユーベが移籍を食い止めることは難しい。ポグバを巡る綱引きは夏の間中続くことになりそうだ。
文:ジャンルカ・ディ・マルツィオ
翻訳:片野道郎
最初に獲得に動いたのは、マンチェスター・シティだった。「移籍金8000万ユーロ(約112億円)+交換要員」という大型のオファーを用意したが、コンタクトを受けた選手サイド(代理人はイブラヒモビッチやバロテッリと同じミーノ・ライオラ)は年俸1200万ユーロ(約14億4000万円)を要求。シティはこれで尻込みせざるを得なくなった。
続いてアプローチしたのはチェルシー。ライオラはマンCに対してほどは吹っかけなかったものの(年俸1000万ユーロ=約14億円を要求)、チェルシーで一番の高給取りであるエデン・アザールでも年俸は800万ユーロ(約11億2000万円)であり、オファーは700万ユーロ(約9億8000万円)止まりだった。
そして、最もご執心なのがバルセロナ。すでにアリエド・ブライダSDとジョゼップ・マリア・バルトメウ会長がユベントスとライオラの双方にコンタクトを取っていたが、そこにラポルタまでが参入する格好になっている。
ラポルタはポグバに対して「ラポルタが当選したらバルセロナに行く」というコメントを出させようとすらしたが、もちろん選手サイドはこれを拒否。7月18日に会長選挙の決着がつくまでは、新たな動きはなさそうだ。
いずれにしても、ユベントスはバルセロナと交渉のテーブルに着くことについては積極的ではない。なによりバルサはFIFAから2016年まで選手獲得禁止の処分を受けており、もし今夏交渉が成立したとしても、今シーズンはユーベに留まることになる。
1年後の移籍が決まっている状況でプレーを続けるというのは、クラブと選手の双方にとって好ましくないというのがユーベの立場だ。
とはいえ、バルサ、あるいはどこか他のクラブがライオラの要求を呑んで選手サイドと合意に達してしまえば、ユーベが移籍を食い止めることは難しい。ポグバを巡る綱引きは夏の間中続くことになりそうだ。
文:ジャンルカ・ディ・マルツィオ
翻訳:片野道郎